プロジェクションマッピングを多用した「デジタルアート」で有名なチームラボ(東京・千代田)。一般的なデジタルコンテンツ制作会社の枠を超え、世界中に大勢のファンを生み出しているのが特徴だ。今回はチームラボや同社代表のインタビューをテーマに、注目の過去記事を紹介する。

国内外でファンを生み出し続ける「チームラボ」

 チームラボは2001年に創業したデジタルコンテンツ制作会社だ。同社が制作する作品は国内だけでなく海外からも高く評価され、シンガポール、マカオ、上海、ニューヨークなどでは常設展示も行われている。

 チームラボの事業内容は、WEBやアプリのデザインからデータ分析、インフラ構築、さらには映像制作や空間演出など多種多様だ。特にプロジェクションマッピングなどを多用した「デジタルアート」はメディアでも数多く取り上げられ、同社を象徴する事業となっている。

 この記事ではチームラボのデジタルアートやその他の事業を取り上げたり、同社代表・猪子寿之氏にインタビューしたりした過去記事を中心に振り返っていく。

海外で絶賛、「チームラボ」が世界でウケる理由

 欧米やアジアなど、海外で高い評価を受けるチームラボの「デジタルアート」。人気の理由について、同社代表の猪子氏は「本当のところは分からない」としたうえで、人々がデジタルアートに「美の基準」を変える可能性を感じているのかも、と語る。

 猪子氏が考える「美の基準」の変化とは、たとえば「鑑賞者自身が作品に影響を与えること」や「物質からのある種の解放。境界がないこと」だという。

動きに呼応し、映像に「没入」

 実際、チームラボのデジタルアートは鑑賞者の動きに合わせて映像が変化する。詳しい仕組みは明かされていないものの、人感センサーや骨格検出センサー、圧力センサーなどをあらゆる場所に配置して、来場者の動きを把握していると考えられるという。

 加えて、数百台のコンピューターに数百台のプロジェクターといった大掛かりな映像制御システムもデジタルアートを支えている。緻密な計算とテクノロジーで、観客が作品の中に入り込むような「没入感」を感じさせることが作品の魅力だ。

りそな×チームラボの「銀行っぽくない」アプリ

 チームラボではアプリ制作といったデジタルコンテンツらしい業務も手がけている。たとえば同社がりそな銀行と共同で開発した銀行アプリもそのひとつだ。

 スマホ世代にとってなじみやすい「銀行っぽくない」アプリは、「銀行の常識を離れる」というコンセプトのもとに開発されたという。お堅い銀行がチームラボをパートナーに選んだのは「常識を離れる」ことを意識した結果だ。

チームラボ猪子氏「人は生きている意味を求めるようになる」

 チームラボを率いる猪子寿之氏。これまでの社会について「固定的で受動的だった」と語る一方、今後はすべてが変化し、生きている意味を求めて歩く「アートの時代」になると言う。

 そのような変化に向けて、人は「自らの意思のある身体で社会が変わるという体験を重ねていくべきだ」と考える猪子氏。それを体験できる施設として設置したのが「チームラボフォレスト福岡 - SBI証券」だ。

最後に

 日本国内はもとより、海外でも絶大な人気を誇るチームラボ。同社が手がける「デジタルアート」は高度なテクノロジーを駆使した没入型の芸術作品だ。一般的なデジタルコンテンツ制作会社とは大きくかけ離れたチームラボだが、同社が「アート」にこだわる背景には代表・猪子氏の確固とした理念がある。チームラボの活躍にこれからも注目していきたい。

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