会議や研修を円滑にし、良好な成果を引き出すファシリテーション。単なる司会進行ではなく、いわゆる「ダメな会議」を有益なものに変える力を持っている。今回はファシリテーションの身に付け方や具体例について、これまでの記事からピックアップして紹介する。

会議から成果を引き出す「ファシリテーション」

 ファシリテーションとは、会議や研修などが円滑に進むようにサポートする手法だ。もともと英語の「facilitation」には「円滑化」や「物事を容易にする」という意味があるが、特に近年では上記の意味合いで用いられることが多く、その役割を果たす人をファシリテーターと呼ぶ。

 ちなみにファシリテーションは単なる司会進行のことではない。目的はあくまで会議や研修から良好な成果を引き出すことで、そのために司会進行役とは別にファシリテーターを置くケースもある。

 本記事では日本企業の多くに見られる「ダメな会議」でファシリテーションを実践する具体例や、ファシリテーションのスキルを身に付ける方法についてこれまでの記事からピックアップする。

全日本 異才輩出甲子園

 ファシリテーション、つまり会議や面談の場で議論を促す能力はグローバル人材となる上でも重要だ。日本企業にはこうした人材が不足していると指摘されるが、それは「語学力が低いからではなく、もともと議論する習慣がないから」だという。

 大阪府立箕面高校ではファシリテーション力を持つ人材を育てるため、教室の壁をホワイトボード化して「いつでもどこでも、生徒同士がまずは日本語で議論できる環境」を整えている。

議長の一言で脱・ダメ会議 魔法の言葉16連発

 「ダメ会議」を変えるには、一言で会議の進行をかじ取りできる「魔法の言葉」が効果的だ。

 例えばチームの主体性に任せて意見を引き出したいときは「いくつかアイデアが出てきましたが、それだけでいいですか?」、議論が混沌としてきたときは「これらの発言をまとめると、AとBの2つに絞られてこないかな」といった具合だ。

女性は苦手? “会議を仕切る”スキルを身に付ける

 「感性重視で、共感し、理解、納得する傾向が強い」人は、ファシリテーションが苦手な傾向を持つという。

 そのような人がファシリテーション力を身に付けるには「議論の出発地点と目的を明確にして、共有する」「目的地点に到達するために、会議で話し合うべき論点を設定する」「会議中に発言を引き出し、議論が発散してきたらまとめる」という3つの点に注意して会議を進めるとよいという。

英語の会議では「孫正義式ファシリテーション」がおすすめ

 英語によるファシリテーション力の高い日本人の一人が、ソフトバンクグループの孫正義氏だ。孫氏のファシリテーションは「見える化」が特徴で、会議では必ずホワイトボードとプロジェクターを使い、自らペンを持ってホワイトボードの脇に立って議論を進めていくという。

誰にでも役立つ超・お得な3大スキルとは?

 職種に関係なくビジネスパーソンの役に立つスキルとして挙げられるのが、「問題解決」「コミュニケーション」「マネジメント」の3つだ。

 これらは「それさえ持っていればそれなりに仕事ができる」お得なスキルだが、それをどの程度身に付けているか簡単に調べる方法が「会議の場でファシリテーションのスキルを実演する」ことだという。

最後に

 日本人は一般にファシリテーションが得意でないとされる。シリコンバレーなどで日本企業が嫌われる原因もファシリテーション力の不足にあるといわれる。

 この課題はいくつかのポイントを意識することで克服できる。グローバル化された時代に対応した人材となるためにも、まずはファシリテーションの基本スキルからしっかり身に付けていきたい。

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