ロボティクスとはロボット設計や制作、制御を行う「ロボット工学」のこと。AI(人工知能)やIoTと連動するロボティクスは、あらゆる業種・業界に「第4次産業革命」と呼ばれるパラダイムシフトをもたらしている。今回はロボティクスをテーマにした注目の過去記事をピックアップしていく。

第4次産業革命を支える「ロボティクス」

 ロボティクスとは、ロボットの設計や制作、制御を行う「ロボット工学」(ロボット関連の学問分野)を指す言葉だ。現在、ロボティクスは産業分野をはじめ医療・介護分野などを中心に研究開発と活用が進められている。

 ロボティクスが急速な進化を続ける背景には、労働力の減少や人件費の上昇による自動化需要の増加と、部品価格の下落や技術の進歩といった事情が挙げられる。特にビッグデータの蓄積、AIやIoTの進歩がロボティクスと連動する中で第4次産業革命と呼ばれるほどのパラダイムシフトが生まれつつある。

 少子高齢化が進む日本でもロボティクスは経済の発展に欠かせない重要なカギとして期待が集まる。この記事ではロボティクスに対する期待やロボティクスの現状について、過去記事から紹介していく。

自動化専門家が断言「移民よりまずはロボット」

 少子高齢化が急速に進行する日本。不足する労働力を補うために移民の受け入れが欠かせないという声もあるが、全国のロボット専門家たちは「2040年までには、多くの産業での人手不足を、ロボットで補える可能性が高い」と話す。

 例えば農機を自動運転することで20万人の人手不足を解消する。同僚のように働く“協働ロボット”で、製造業における約97万人の不足をカバーする。この他、卸・小売業の99万人、医療福祉の74万人など合計422万人の人手不足が想定される第3次産業でも、ロボットの活用が期待されている。

熟れた実だけ採取する「農業収穫ロボ」の実力

 農業分野へのロボティクス導入は2016年ごろから進んでいる。トマト収穫ロボットやイチゴ収穫ロボット、レタス収穫ロボットなどだ。これらのロボットは、画像認識で実の成熟度を判断し、選択的に収穫を行っている。

ロボット掃除機、オフィスビルで活躍

 一般家庭にはロボット掃除機が普及しているが、オフィスで働く業務用ロボット掃除機もある。パナソニック「RULO Pro」は家庭用のロボット掃除機(ルンバなど)よりも大きい本体を持ち、センサーによるきめ細かな制御と、1時間で200平方メートルを掃除する能力を備えている。

飲食店に救世主 「ロボ店員」が作る・呼ぶ・運ぶ

 飲食業でもロボットが活躍している。すでに「人間の代わりにたこ焼きを焼くロボット」や「カフェでコーヒーをいれるロボット」「飲み物や料理を載せ、厨房からテーブルまで自走するロボット」などが実用化されている。

自動搬送ロボット 「ラストワンマイル」でも実用化

 運送業も人手不足が深刻だ。特に「ラストワンマイル」のニーズは大きいが、そこに投入されたのがQBIT Robotics(キュービット・ロボティクス、東京・中野)が手がける自動搬送ロボットだ。屋内向けの自動搬送ロボットが飲食店や病院で利用されている。

スペースXでISSへ 「ロボティクス梁山泊」が宇宙開発を変える

 リスクもコストも重大な宇宙開発でも、ロボットが活躍しようとしている。2021年8月には宇宙ロボット開発のスタートアップGITAI(ギタイ、東京・大田)が開発したロボットが米スペースXのロケットに搭載され、ISS(国際宇宙ステーション)で船内作業の実証実験を行った。

最後に

 ロボット工学は第1次産業から第3次産業までさまざまな業界に導入され、人手不足やコスト削減に貢献しつつある。これからどのようなロボットが活躍していくのか、楽しみだ。

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