自分が決めたことや、主張する理由を丁寧に説明することです。なぜこの価値観にこだわっているのかを、理解してもらうことです。「言動の裏にそんな背景や思いがあったのか」と相手に共感してもらえれば、決定に不満を唱えられることは限りなく減ります。

 同時に、自分のこだわりは「狭いこだわりなのではないか」と真摯に省みることも大事です。上司として部下を導く立場であれば、広い視野を持ち、相手に合わせたコミュニケーションも必要です。自らを広げていくことが、「凝縮・上司」の洗練につながります。

 逆の視点からも一言。凝縮性の上司に出会ったら、受容性の部下は、まず凝縮・上司の特徴を把握することです。「もういいよ」と言われたら、理不尽だと怒る気持ちをいったんは抑えて、“自分のほうには、本当に何も「もういい」と言われる理由はないのか”と考えてみてください。「自分が足りていなかった」と受け止めて、どこが足りていなかったのかを相談すれば、必ず明確に指摘してくれます。あるいは「こういう点を心配していた」と教えてくれるでしょう。

9巻#83「兄弟」
9巻#83「兄弟」
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 自分は凝縮性が高そうだと感じている方は、「当たり前のこと」を説明するのをおっくうがらないでください。周囲にあなたの「正義の基準」を理解してもらえれば、パワハラ上司どころか、ブライアンのように頼りがいのある人間に映るはずです。

© Chuya Koyama/Kodansha
(構成:前田 はるみ

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