採用面接官が知りたいのは、まさにここです。彼ら彼女らはつまるところ「その人の強みがどこにあるか、それを本人がどの程度認識しているか」を確認したいのです。それこそが就活で多用される「自己理解」のほんとうの意味です。

 面接官は、FFS理論や「保全性」という言葉を知らないかもしれません。それでも、こんなアピールをするあなたを見れば「この学生は自分の強みを知っていて、それをどう使えば仕事に活かせるかをつかんでいる」と思ってくれるはずです。

 自己理解している人は、地に足が付いていて、壁にぶつかっても解決できる胆力があります。企業が求めているのも、そういう人なのです。

「保全性」が高い学生の方へのアドバイス

 「保全性」の高い人へのアドバイスをまとめます。

 「保全性」の高い人は、「拡散性」の高い人に目立つ「活動量の多さ」や「肩書のきらびやかさ」の罠に陥らないこと。「積極的で行動力のある自分」は、一つの理想型かもしれませんが、あなたが目指す理想型とは限りません。

 地味で、地道だ、と思えることであっても、一度すべての経験を棚卸ししてみましょう。

 あなたが慎重であるが故の、準備の仕方、情報の集め方、計画性の高さなどに着目して、自分の強みを整理します。

 慎重だけど努力を怠らない個性だからこその、「何事もなし得る強さ」をアピールすれば、採用担当者の心をグッとつかむプレゼンができます。実のところ、多くの企業で一番求められているのは、口だけの改革屋ではなく、任された仕事を誠実、着実に達成していく、あなたのような人なのです。

 「保全性」が高いならば、「慎重な自分の個性を活かした活動」を意識し、その強みを磨いていきましょう。

 大学1~3年生の皆さんも、ぜひ一度FFS診断を行って、自分の「強み」をつかむヒントにしてください。

ムッタの慎重さは、ちゃんとJAXAの担当者に評価された。 8巻#71 「公園におっさん2人」
ムッタの慎重さは、ちゃんとJAXAの担当者に評価された。 8巻#71 「公園におっさん2人」
[画像のクリックで拡大表示]

© Chuya Koyama/Kodansha
(構成:前田 はるみ

宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる
あなたの知らない あなたの強み

 個人の力を引き出し、チーム全体の歯車をかみ合わせるために、ソニー、ホンダ、LINEなど約800社が採用する「FFS理論」。
 FFS理論の視点から人気コミック「宇宙兄弟」の名シーンを読んでいくことで、
「自分の知らなかった自分自身の強み、その活かし方」
「他人の個性を理解する手がかりの見つけ方」
「チームの力の引き出し方」
が、どんどんインプットされていきます。

 本書購読者限定の「Web診断アクセスコード」が付いているので、自分の強み、弱み、そして自分に近い宇宙兄弟のキャラクターが分かります。ぜひお試しください。

まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。

この記事はシリーズ「「一歩踏み出せない」あなたをエースにする方法」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。