マンガ『宇宙兄弟』の登場人物のなかで、面接官に最も好印象を与えそうなキャラクターといえば、誰でしょう?
そりゃ、主人公・南波六太(「もし、『宇宙兄弟』の登場人物たちが就活生だったら?」~ムッタ、就活で「ESに何も書けない」と悩む)や、もう一人の主人公である弟、日々人(「就活で意外に苦戦する『ガクチカ華やか』な人材」~「拡散性」が高い『宇宙兄弟』のヒビトは就活でも無敵か?)でしょう? と言われるかもしれませんね。
しかし、私たちは彼らの内面をマンガを通してよく知っていることを忘れてはいけません。
質問の意味は、「ムッタやヒビトと“初めて”会った面接官が、資料と合わせて彼らをどう判断するか」なのです。この記事を読んでくださっている就活生の方も、「自分の内面がいきなり伝わるわけはない」ことを改めて理解しておくのがよいでしょう。
言い方を換えれば、内面をよく伝えるために、「キャラ」の力を借りよう、というのが、『宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたを引き出す自己分析』でお伝えしたいテーマでもあります。自分と基本的に同じタイプの『宇宙兄弟』のキャラの振る舞いを見て、強みが伝わる振る舞いを学び、弱さと取られるところを抑える方法を学んでいこう、というのが、この本、そしてこの連載の意図なのです。
前置きが長くなりました。問いに戻りましょう。
『宇宙兄弟』の登場人物のなかで、私が考える、面接官に最も好印象を与えそうなキャラクターは、ムッタの同期である、JAXA宇宙飛行士・北村絵名です。
彼女は、同じく同期の宇宙飛行士・伊東せりかと共にISS(国際宇宙ステーション)のミッションクルーに任命され、せりかと協力して難病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の薬の研究を成功させるなど、マンガの重要シーンで活躍を見せています。
彼女の振る舞いをFFS理論(開発者:小林惠智博士、詳しくはこちら)で分析し、同じタイプの就活生の方々が自分の個性を理解し、それを面接で魅力的に伝えるにはどうすればいいかを探っていきたいと思います。
子どものころから、3人の弟と1人の妹の面倒をよく見てきたしっかりもののお姉ちゃんだった絵名。宇宙飛行士になってからも、仲間のことをよくサポートし、仲間からの信頼も厚い。相手の気持ちに寄り添い、相手の幸せのために動こうとするところから、FFS理論で絵名の個性を分析すると、「受容性」が高いタイプであると思われます。
※ご自身の個性をFFS理論で簡易診断したい方はこちら
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