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今年のノーベル化学賞の受賞テーマとなったリチウムイオン電池。旭化成名誉フェローの吉野彰氏が共同受賞者となったこの研究は、素材分野で日本が高い競争力を持っていることを改めて世界に知らしめた。だが、その優位性が揺らぎかねない技術革新の波が押し寄せている。量子コンピューターやAI(人工知能)を使った材料開発の波だ。日本は戦っていけるのか。4回シリーズの第1回は日本の電池研究者に危機感を募らせた出来事から振り返る。