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 サントリーホールディングス(HD)は今春、5年前に買収した米ビームとのスピリッツ(蒸留酒)事業の統合作業を完了した。組織を一つにして経営権を掌握する一方、米国でハイボールブームを起こし、ビームサントリーは5期連続の増収となった。次の課題と位置付ける新興国市場で勝算はあるのか。サントリーHDの新浪剛史社長に聞いた。

新浪 剛史(にいなみ・たけし)
1959年、神奈川県生まれ。81年に三菱商事に入社。91年、ハーバード大学経営大学院を修了し、MBA(経営学修士)を取得。2001年同社コンシューマー事業本部ローソン事業ユニットマネージャー、02年ローソン社長執行役員CEO(最高経営責任者)。14年5月に会長に退き、10月にサントリーホールディングスの創業家以外で初となる5代目社長に就任(写真:尾関 裕士、以下同じ)

ビームとの統合から5年がたちました。どのような成果が挙がっていますか。

 サントリーはビームからものすごく多くのことを学んだし、世界へのネットワークもできました。同時にビームも大きく変わりました。ビームの中にサントリーイズムが芽生えてきています。例えば、2015年から年に1回、グループの世界中の事業所から成果を挙げたプロジェクトを募集して表彰する「やってみなはれ大賞」というアワードを実施しているんですが、面白いものを一番多く出してくるのが、今ではビームサントリーなんですよ。