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 野田駅の民泊物件は木造2階建ての中古住宅を改修したもので、1階には日本情緒あふれる土間と畳部屋、2階には2台のシングルベッドが並んだ寝室が2つある。宿泊は2泊からで1泊1万5000円から。グループで泊まればリーズナブルな料金だ。

 この物件から上がる月間売上高はおよそ40万円。別のオーナーから借りているため賃料がかかるが、賃料や融資の返済分を差し引いても、この1物件だけで月20万円の利益が得られる。

小林氏が投資した野田駅が最寄りの民泊物件。古民家を民泊仕様にリノベーションしている
建物の2階には2ベッドの部屋が2つある。内装や什器(じゅうき)は外国人好みの日本風(写真は1階の畳部屋)

埋蔵金詐欺を乗り越えてたどり着いた民泊投資

 小林氏が民泊投資に踏み切った理由は将来に対する不安だ。外資系製薬会社のMRは給与的に悪くないが、主力薬の特許切れや新薬価格の下落など先行きは楽観できない。そこで、会社勤め以外の収入源を得ようと様々な投資先を模索する中で民泊投資にたどり着いた。

 「民泊に出合うまでは埋蔵金詐欺に遭うなどいろいろあったが、今のところは満足している。大阪は関西観光のハブとして今後も伸びが期待できると思う」

 実は、小林氏には民泊投資の師匠がいる。民泊投資コンサルタントの新山彰二氏だ。

 新山氏自身、サラリーマン大家だったが、民泊仲介大手の米エアビーアンドビーの日本進出後、民泊投資に乗り出した。現在は月1万円の会費で自身のノウハウを希望者に伝授している。全国各地で勉強会を開催しており、約150人の会員が全国から駆けつける。

 新山氏の勉強会が人気なのは物件の選択から融資までを一気通貫にサポートしてくれるため。新山氏のネットワークには地場の不動産業者なども含まれており、民泊向きの物件情報をいち早く入手することが可能。融資についても、地元の地銀や政府系金融機関を指南している。