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年功的な賃金では優秀な人材を採用できない

年功的な賃金制度では優秀な人材を獲得するのが難しくなったということですね。

西原氏:日本人の多くは旧来型の年功序列制度の中で、1つの会社に入社して長く勤めるというのが特性であったと思いますが、これは今後大きく変わるとみています。特に研究者はプロスポーツ選手などと同じように専門職です。いい働きをしているときはダイレクトにそれに見合った対価を払う必要があるでしょう。

 例えば野球選手の場合、20~30代で活躍した後に、監督やコーチ、または解説者などになるキャリアモデルがあると思いますが、それはデータサイエンティストにも同じことが当てはまります。

 日本型の終身雇用は変わりつつあります。これからは国内だけではなく、グローバルに給与水準を見極めつつ、それに見合った賃金とすることが求められるでしょう。

 私は研究所こそが、「能力に見合った対価を支払う」という体系に合っていると考えています。新制度のファーストコンセプトは「新卒一律賃金を廃止する」ということでした。一人ひとりが生み出した成果を評価した上で処遇を決めるのが本来あるべき形であり、「みんな平等」というのはおかしなことです。新たな制度であれば新卒でも中途でも、その時点での能力で給与を決められます。