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(写真:村田 和聡)

10月7日号特集「目覚めるニッポン 再成長へ50人の提言」に登場した孫正義ソフトバンクグループ会長兼社長インタビューの全文公開の最終回。孫会長は米国の大学を卒業後に帰国し、それまで使っていた「安本」という日本の名字から、先祖代々の「孫」という名字に切り替えた。親族や親戚が猛反対する中、自ら在日韓国人であることを明かし、「孫正義」として日本ソフトバンクを設立した。それからおよそ40年。世界で最も知られる日本の経営者となった。インタビューの最後に、日本に対する思いを聞いた。

孫正義氏インタビュー全文
(1)「今の実績では恥ずかしい。焦っている」
(2)「ビジョンファンド、夢はヒーローたちの指揮者」
(3)「我々は投資会社ではなく、情報革命屋さん」
(4)「逃したアマゾン。あのとき資金があれば・・・」

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(写真:村田 和聡)

世界を股に掛ける孫さんにとって、日本という国は特別な存在なのでしょうか。

孫正義ソフトバンクグループ会長兼社長:やっぱり自分が生まれ育ったところですし、その恩も感じていますし、好きな国だし、家族も友人もたくさんいますから、日本の人々の幸せを願っています。

 多くの日本の人々が僕をまだ受け入れていないのかもしれませんが、自分は日本国籍を泣きたいほど願ってもらった人間です。恐らく多くの日本の人々よりも日本という国に感謝し、好きという気持ちを持っていると思います。

 生まれたときから日本国籍を持っている人と、泣くほど渇望してもらった人間とでは、もしかしたら愛着の深さが違うのかもしれません。

 ネットで勇ましく陰口を言う「ネット右翼」みたいな人は、ちょっとまだ愛情が薄いんじゃないかと思います。それは単なる表面的な愛情ではないでしょうか。

 幕末でも極端な「尊皇攘夷」思想の人と、本当に維新を起こしていった幕末の志士がいました。坂本龍馬たちのような純粋な深い、真の革命家がいたから僕は日本が大きく救われたと思います。僕は彼らを本当に尊敬しているんですよね。