「同族経営」という言葉には負のイメージが付きまとってきた。経営が独善に陥りやすく、無能な跡取りの世襲で有能な人材が埋もれるという声もあった。一方で学術レベルの研究が進んで評価する見方も出てきた。日本企業の多くを占める「ファミリービジネス」。善か悪か──。その実像に迫った。