電子部品大手、村田製作所が本社を置く京都府長岡京市。5月16日、同市にある長法寺小学校では、あるダンスパフォーマンスに小学生たちが歓声を上げていた。「村田製作所チアリーディング部」。村田製作所が開発した女の子型ロボットだ。

 このイベントは村田製作所が開催した「出前授業」でのひとコマ。音楽に合わせて、4台の小型ロボットがダンスを踊り始める。ロボット同士が互いに距離を取りながら、列を組んだり、円形になって回ったりできるのが特徴だ。

長法寺小学校(京都府長岡京市)での出前授業での様子

ロボット開発の狙いは2つ

 チアリーディング部は、2014年に開発を発表。1991年と2005年に発表された自転車運転型ロボット「ムラタセイサク君」、08年発表の一輪車運転型ロボット「ムラタセイコちゃん」に続く、4代目のロボットにあたる。エンジニアの読者であれば、「シーテック・ジャパン」など国内外の見本市で1度は見たことがあるのではないだろうか。

 いずれのロボットにも、センサーや無線通信モジュールなどの自社製の電子部品を数多く搭載。電子部品メーカーである村田製作所がわざわざロボットを作るのは、大きく2つの狙いがある。1つはロボットという精密機器の要素技術を支える技術のアピール。もう1つは、科学の楽しさを小学生に伝えて、将来的な「理系離れ」を防ぐためだ。

 村田製作所が出前授業を実施するのは、まさに2番目の目的のためだ。チアリーディング部のみならず、発表から10年近くたったセイサク君やセイコちゃんも国内の小学校などを日々訪問。現在でも年間100日程度、出前授業を開催している。京都のみならず日本全国を飛び回る、多忙な日々を送っている。

ムラタセイサク君も現役で活躍
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