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 その精度の高さが口コミで広がり、プレスリリース以外には特にPRしていないにもかかわらずアプリのダウンロード数は1週間で約7.5万件増え、5月6日時点で20万人に上った。

 このオルビスの無料アプリの開発では、まず「AIアルゴリズムの開発と実現性の技術検証」をフューチャーアーキテクト側が費用を負担して実施し、実現性が確認できたら開発に着手することを双方で合意した。その後フューチャーが技術的に可能だと判断し、開発を進めたという。

 こうしたやり方でAI活用を提案すれば、ユーザー企業にとっても投資のリスクが下がるため乗ってきやすいことは確かだ。ただその分、開発側がリスクを負うことになる。フューチャーアーキテクトの中元執行役員は「AIアルゴリズムの実装ができる上に目利きができるなどの優秀なAI人材を、高い人件費を払ってでも積極的に採用している」と話す。人材がカギになるというわけだ。

 AIを搭載したソフトウエアやシステムの開発者などの「AI人材」について、経済産業省の試算では18年に国内で既に3万3000人が不足している。30年には12万人足りなくなる見通しだ。不足するAI人材をいかに取り込めるか。人材獲得競争はシステムを構築する側でも激しくなりそうだ。