「顧客との電話対応をAI(人工知能)に任せた」「AIで需要予測に成功した」……。

 他社の発表を見て、ブームに乗り遅れまいとする経営者が産業界で後を絶たない。

 「うちも入れるぞ」とハッパを掛けた結果生まれるのが、「使えないAI」だ。

 性能不足や高い費用、責任論……。行く手には「失敗の法則」が数多く横たわる。

 理想と現実のギャップを直視できる経営者であれば、失敗を回避できるはず。

 思慮深い経営判断の先に、AIの果実はぶら下がる。