日本企業が社員に支払う給料は、ほかの国と比べて見劣りする状況になってしまった。支給額の引き上げはもちろん、意欲も能力も高い人にもっと処遇する制度が必要ではないだろうか。定年再雇用を機能させながら、若年層に報いる仕組みも欠かせない。戦後最長の景気に影が差し始めた今こそ、「企業も経済も強くする給料」が必要になっている。
シリーズ
強くなれる給料

完結
4回
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流行に乗るのは危険 「強くなれる給料」インタビュー
日経ビジネスの4月22日号特集「強くなれる給料」では伝統的な年功型賃金や職能給に加え、迷走する成果給、欧米型の職務給などの制度を紹介した。有識者への取材では柔軟な制度変更が欠かせないとの意見が相次いだ。人材研究所の曽和利…
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年功型給与は悪なのか 「強くなれる給料」インタビュー
日経ビジネスの4月22日号特集「強くなれる給料」では伝統的な年功型賃金や職能給に加え、迷走する成果給、欧米型の職務給などの制度を紹介した。有識者への取材では年功型賃金への評価が分かれている。
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一から給与制度をつくる…しがらみなきスタートアップの取り組み
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