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今までのゲームとは違うものが出てくるわけですね。

 明らかに違いますね。5Gが普及する5年以内には出てくるでしょう。ストリーミングでも、やりたい大きなことが1個あります。あんまり話すとネタバレになるので言えないですが(笑)。

 さらに次の5年では、人工知能(AI)でエンタメが変わると思います。現在、インタラクティブでやっていることをAIが変えるでしょう。先ほどストリーミングで、自分の意思で選ぶインタラクティブなコンテンツの話をしましたが、5年先は自分自身を理解してくれるAIが勝手に選んでくれるかもしれない。そういう時代のコンテンツの作り方がどう変わるかはちょっと読めませんが、変わってくるでしょう。

ワクワクする時代が来るということですね。

 僕は「万博」世代なので何か新しいテクノロジーが来ると楽しくて仕方がないですね。ですので、それまでは生きておきたい(笑)。ただ最初に新しいことをやる人は、ビジネスではもうからないでしょうけどね。

ゲーム業界はやめられない

そうなのですか?

 一撃というか、「1匹目のドジョウ」を狙いたい。でもすごくしんどいです。試行錯誤しますので。僕は別にもうけたくて、ゲームを作っているわけではありませんから。

 映画でもそうなのですが、1匹目のドジョウを狙った作品はそんなに売れないんですよ。IP(知的財産)を生かすために続編を3部作ぐらいやると定着するようになる。そうした奮闘を隣から見るとすごくわかりやすい。だから、2匹目、3匹目のドジョウを狙う人はすごくもうかる(笑)。

 だけど、ストリーミングで新しい一撃は自分で決めたいんです。やっぱり最初に月面に行きたいじゃないですか。「6G」とか、もっと言えば違うテクノロジーで、電波じゃない高速な何かでつながれば新しいことができるようになる。だからゲーム業界はやめられないんですよね(笑)。作るのは死ぬまでやめたくないですね。

日経ビジネス特集「5Gインパクト」(4月15日号)記事もご覧ください