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提供:ベネッセコーポレーション

AI技術の進化、グローバル化などがもたらす大きな社会変化に対応するために必要とされる資質・能力の1つが「主体的に学びに向かう力」だ。ベネッセは子どもたちの「自ら学ぶ力」をどう育てるのか。その秘訣に迫る。

学習面の成長だけでなく、人間的な成長まで支援する「赤ペン先生」

右から赤ペンサービス開発部部長 市原奈美 氏、赤ペン先生 二宮冨美子 氏

 進研ゼミは自学自習教材であり、1人で学習を進められるような工夫が散りばめられている。そうした自学自習を応援してくれ、ときに疑問や悩みに応えてくれるようなパートナーが伴走してくれれば、より楽しく、意欲的に学習に向かうことができるはずだ。

 進研ゼミでは、「赤ペン先生」と「クラスベネッセ」のコーチたちが、そうしたパートナーとして子どもたちを支えている。

 赤ペン先生は、進研ゼミの受講生から定期的に送られてくる答案の添削指導員だ。進研ゼミがこれだけ長い間、多くの子どもたちや保護者に支持され続ける要因のひとつに、この赤ペン先生の存在が大きい。

 「赤ペン先生の指導を通じて、2つの価値を提供したいと考えています。1つは時代に合わせた教材を提供し、社会で求められる力を伸ばすという『機能の価値』、もう1つは、学習を通して子どものやる気を育み、気づきや一歩踏み出す勇気を与えるといった『情緒の価値』です」と、赤ペンサービス開発部の市原奈美部長は語る。

 「情緒の価値」を提供することは簡単ではない。対面授業であれば、子どもの顔色や様子に応じて言葉をかけることができる。だが、赤ペン先生が触れることができるのは、1枚の答案だけだ。その1枚の答案に記す文字だけで、子どもの情緒に訴えていかなくてはならない。

小論文講座での添削解答用紙と個別アドバイスシート

「書き直した跡、筆圧、文字の勢い、行間の取り方など、赤ペン先生は1枚の答案から様々な情報を読み取った上で子どもの学習状況を把握していきます。本当にじっくりと時間をかけて答案を見ているのです」(市原部長)

 赤ペン先生が最も大切にしているのは、子どもの「いいところを見つけて伸ばす」こと。だから、子どもがやる気になるきっかけづくりや、がんばりを後押しするメッセージに力を注ぐ。添削答案はまさに子どもとの対話である。教育変化に対応した画一的な指導ではなく、子ども一人ひとりの答案に目を向け、細かいヒントやアドバイスをし、段階を経て点数を伸ばしていくことを心がけているのだ。またその対話を通じて、自分自身を客観視する力が養われて、赤ペン先生との信頼関係ができることで、「自己肯定感」が育まれていくのである。

 現在、赤ペン先生は全国に約1万人いる。契約に際しては、子どもへの愛情や教育への誠実さを最も重視している。その上で、模擬答案を使い、教科の指導力や、メッセージを介した対子どもとのミュニケーション能力などを見て、契約を決める。

 赤ペン先生になったあとは、約1年間、ベテラン赤ペン先生による個別サポートが行われる。独り立ち後も、ポータルサイトによる赤ペン先生同士の学び合いの場を通した自己研鑽を促し、年に数回、ランダムに添削答案をチェックしながら指導の質の維持・向上を図っている。

 赤ペン先生へのこうした継続的な支援を統括する市原部長は「目指しているのは添削スキルの向上と同時に、こども一人ひとりを伸ばすために何ができるかを一番に考えるマインド(子どもへの愛情の深さ)です。このスキルとマインドがセットになってはじめて、子どもの気持ちを動かすことができるからです」と、その意義を語る。

指導履歴を活用し、20点アップの添削を心がける

 進研ゼミの高3生向けの小論文講座を担当する二宮冨美子先生は、30年目を迎えるベテランだ。「1つとして同じ答案はありません。子どもたちの素直な考え、真摯な姿勢に心を打たれることも多く、私自身も勉強になります。苦手な小論文が得意になったとの声が届くこともあり、大きな励みになっています」と、添削のやりがいを語る。

 小論文を課す大学は近年増加傾向にある。進研ゼミの小論文講座での評価のポイントは、「明確な意見と理由が提示されているか」「大まかな構成ができているか」に集約されるが、二宮先生は、添削ではどんな意見も否定しないという。

 「まずは、その人の考えを尊重します。その上で、その意見を裏付ける事実や理由をはっきりさせていく指導を続けていけば、書く力を伸ばすことができると考えているからです」(二宮先生)

 二宮先生は、できているところをまず探し、そこからすこしずつ積み上げていく指導を目指している。

 「1回の添削で合格答案を目指すのではなく、まずは20点アップを目指す指導を心がけています。なぜなら、1回の指導で100点にしようとすれば、答案は真っ赤になり、生徒のやる気は大きく削がれてしまいます。こうして生徒のやる気を維持していきながら、全7回の講座を通じて合格答案に近づけていきます」(二宮先生)

 小論文には、医療問題や科学技術問題など難しいテーマも多いが、赤ペン先生がそうしたテーマについて勉強できる支援システムも完備されている。生徒一人ひとりの指導カルテも蓄積されている。赤ペン先生が生徒一人ひとりに合わせた指導ができるよう、継続的、段階的な支援が可能な仕組みになっている。

 進研ゼミでは、中学生向けの進研ゼミ中学講座で英語のスピーキングの添削サービスを開始するなど、2020年以降の高大接続改革や新学習指導要領への対応の準備も始めている。市原部長は、「思考力・判断力・表現力を伸ばす指導を行うための研究開発により力を入れると同時に、赤ペン先生の子どもをやる気にさせる指導力を、添削以外の教育サービスへ展開する方法なども模索したいと考えています」と抱負を語る。