提供:三井不動産
多くの企業が取り組む働き方改革。注目を集めるのが、『三井のオフィス』の「COLORFUL WORK PROJECT」だ。多様な働き方をサポートするこの取り組みのメリットを、働き方改革の第一人者・白河桃子氏に聞いた。
働き方改革の本質は生産性の向上とイノベーション

白河 桃子氏
慶応義塾大学文学部社会学専攻卒。住友商事、リーマンブラザーズなどを経てジャーナリストに。2008年中央大学教授山田昌弘氏と『「婚活」時代』を上梓、婚活ブームの火付け役となる。女性のライフキャリア、少子化、働き方改革、ジェンダー、ワークライフバランスなどをテーマに幅広く活躍。
2019年4月1日より施行された「働き方改革関連法」。大企業の多くは、施行前から独自の働き方改革に着手していたが、法律として定められたことで、社会的課題として捉えられることになった。働き方改革実現会議の有識者議員でもある白河桃子氏は「働き方改革とは、単に残業を減らすことではありません。本質は、生産性の向上とイノベーションの創出。企業の利益と社員の満足度が両立して、好循環を生むことが理想です」と語る。
その社員のパフォーマンスを高める後押しを行っているのが、オフィスビル事業を手掛ける三井不動産である。自分のカラーを生かした多様な働き方をサポートする施設やサービスを提供する「COLORFUL WORK PROJECT」という取り組みを行っている。具体的には、法人向けシェアオフィスの「WORK STYLING」、仕事とプライベートの架け橋となる「Work-Life Bridge」、ジムやリフレッシュサービス、ワークスペースなどの利用ができる「mot.三井のオフィス for Tomorrow(以下、「mot.」)」、そして、ビルで働く個人のオフタイムの充実や社内外の交流を目的とした「テナント企業向けイベント」等があげられる。
労働時間削減で生まれた時間は学びや運動などで有効活用
これらの取り組みの中で、白河氏が最初に注目したのは「mot.」だ。「mot.」は、ビルで働く個人単位で登録できる会員制サービスで、仕事や休憩に利用できる無料ラウンジや、ジム、リフレッシュスペース、マッサージマシン等のリラクゼーションなどの有料サービスを利用できる。実際に日本橋高島屋三井ビルの「mot.」を見学した白河氏は「ワーカーが質のいい時間を過ごすための大前提は、健康です。そういった意味で、ジムやリフレッシュスペースは有効で、理にかなっています。質のいい時間を過ごせれば、それだけ成果を上げてくれるはずです」と話す。
白河氏は、働き方改革には、「労働時間の改革」と「働く場所と時間に柔軟性を持たせること」が重要と語る。その「働く場所」に深く関係するのが、「WORK STYLING」。主要駅近くを中心に、全国40カ所で展開するコワーキングスペースである。リモートワークを推奨する企業は多いが、自宅では仕事がしづらいという意見も多い。また、カフェなどはセキュリティーが心配だろう。そういったときに、サテライトオフィスとして使える「WORK STYLING」は、働き方改革の心強い味方となる。白河氏は、「WORK STYLINGを利用すれば、社外の人材と出会うきっかけにもなります。交流から新しいイノベーションが生まれる可能性も高い」とその本質を指摘した。
「Work-Life Bridge」では、働く親たちのニーズに応えるべく夏休みに学童イベントを実施。また、『三井のオフィス』では、一部のビルで働く人向けに保育所も用意している。白河氏も「待機児童問題は死活問題ですが、地元の保育園に入ることができなくても、ここで預かってもらえるという安心感につながります」と評価する。
「テナント企業向けイベント」では、スポーツ大会、交流イベントなどが実施され、働く個人の生活の質を上げている。また、大学教授や有識者を招いたセミナーも開催されている。
「働きながら勉強するのは簡単ではありませんが、職場のビルで行われるセミナーなら参加しやすい。こういった集まりから、横のつながりも生まれそうです」(白河氏)
「COLORFUL WORK PROJECT」の取り組み全体を振り返り、「働き方改革と暮らし方改革の両方にうまく動線が張られていると感じた」と感想を述べる白河氏。「働き方改革で自分の時間ができたら、その時間をどう使うかが重要になります。ジムで体を鍛えてもいいし、セミナーで新しい学びを得てもいい。そういった意味で、『三井のオフィス』の施設・サービスは有効に活用できそうです」と続けた。
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