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 提供:厚生労働省「知って、肝炎プロジェクト」

ビジネスライフに重要な健康管理。なかなか知る機会のない「肝炎」について、“自分ゴト”として考えてみてはいかがだろうか。

ウイルス性肝炎は“他人ゴト”ではない

 より良いビジネスライフを送るために欠かせないのが健康。自分の健康状態を把握しておくことはビジネスパーソンの基本だが、特に忙しい人こそ注意を払うべき病気の筆頭といえるのが「肝炎」だ。

 肝炎とは、肝臓の細胞が破壊されて炎症を起こす病気。肝臓と聞いてまず連想するのは飲酒だが、肝炎はアルコールに起因するものだけではないので、酒をあまり飲まないからといって安心はできない。肝炎の種類は、大まかにウイルス性と非ウイルス性があり、アルコールに起因するものは非ウイルス性だ。ウイルス性肝炎にもいくつかの種類があるが、特に耳にする機会が多いのは「B型肝炎」と「C型肝炎」だろう。この2つのウイルス性肝炎だけでも、発症者・ウイルス保有者は300万~370万人と見られている(※1)。人口比で単純計算しても、ほぼ40人に1人が感染していると考えることができるため、決して“他人ゴト”ではないのだ。

 B型肝炎とC型肝炎がさらに厄介なのは、慢性の疾患で症状を自覚しにくいため、気づかないうちに病状がジワジワと悪化し、やがては肝硬変や肝がんといった重篤な症状を引き起こしかねないところだ(※2)。ウイルス性肝炎の検査は任意である場合が多く、きっかけがないとなかなか受検しにくいという事情はあるが、早期に治療すれば薬で重症化を予防することが十分可能な病気だけに、まずは“自分ゴト”として、肝炎や肝炎ウイルス検査を意識することが重要だといえよう。

(※1 ※2 「知って、肝炎プロジェクト」広報資料より)
※データ出典:平成29年度 肝炎検査受検状況実態把握調査(国民調査)/平成29年度 厚生労働行政推進調査事業費補助金 肝炎等克服政策研究事業(考藤班)/平成29年度 厚生労働科学研究費補助金 肝炎等克服政策研究事業(田中班)
※上記調査結果より一部のデータを抽出してグラフ化

世界肝炎デーをきっかけに「知って、肝炎プロジェクト」を発足

 肝炎についての世界的関心が高まるきっかけになったのは2010年。この年、世界保健機関(WHO)が感染予防や啓発を目的として、7月28日を「世界肝炎デー」と定めた。日本では、2011年5月16日に厚生労働省が肝炎対策基本指針を策定、2012年には「知って、肝炎プロジェクト」がスタートし、世界肝炎デーに合わせて第1回日本肝炎デーイベントも開催された。さらに2013年度からは、肝炎の知識や予防に関する啓発にとどまらず、より実効力を持った肝炎対策として肝炎ウイルス検査を推奨する「肝炎総合対策推進国民運動事業」をすすめている。