Focus 20
ヒットの理由

-
希少疾病薬でも大型品に育つ 協和キリン、標的発見から苦節20年
協和キリンが開発した希少疾患用の抗体医薬である「クリースビータ」(一般名ブロスマブ)が快進撃を続けている。売上高は2018年4~6月期に8億円を計上して以降急拡大し、20年10~12月期には173億円に達した。21年の1…
-
サントリーのジン、“2匹目のハイボール”へ着々
サントリースピリッツが2020年3月に発売した国産ジン「翠(すい)」が売れている。発売から1年で国産ジン市場トップに躍り出た。バーで食前や食後に飲まれることが多かったジンを、居酒屋などで食事と合わせて飲む「食中酒」として…
-
沖縄・コザの空気感を売る、「面白商品」が奏でるエイサーのリズム
2020年夏、沖縄で密かに放たれた「クリーンヒット」がある。沖縄市観光物産振興協会が発売した「コザの空気感(缶)」だ。読んで字のごとく缶詰の中身はただの「空気」だが、SNSと地域の強みを生かし、想像を掻き立てるストーリー…
-
「4日で1億円」の最速記録、退潮のデジカメ市場にキヤノンの新星
キヤノンの販売子会社、キヤノンマーケティングジャパンが1月から限定販売した自動撮影カメラ「PowerShot PICK(パワーショットピック)」が注目を集めている。クラウドファンディングのサイトで募集開始からわずか4日で…
-
輸入車の牙城と490cmの壁に挑んだマツダ「CX-8」
3列シートのSUV(多目的スポーツ車)。日本ではまだ新しいこの市場で快走しているのが、2017年末に発売されたマツダの「CX-8」だ。18年には3万台以上を販売し、同分野での市場シェアは約5割。デザインと居住性を両立させ…
-
驚異のリピート率9割、ミツカン「八方だし」のこだわり
ミツカンが2018年2月に発売した本格料理だし「八方だし」の販売が堅調だ。リピート率が7割で高いといわれる調味料市場で、八方だしは驚異の9割。一度、つかんだ顧客を離さない裏には、あるこだわりがあった。
-
オンワードのオーダースーツ、3万円1週間で勝負
アパレル大手オンワードホールディングスのオーダースーツ「カシヤマ ザ・スマートテーラー」が売れている。サービスを始めて1年半だが、2019年2月期の売上高は37億円に達した。3万円からの低価格と、最短1週間という短納期で…
-
終売商品が復活! キッコーマンの「サクサクしょうゆ」
キッコーマンが2017年2月に売り出した醤油をフリーズドライにした商品「サクサクしょうゆ」が人気を集めている。実は同商品は売れ行き不振で15年に一度、終売させたもの。見事な復活劇はどう演出されたのか。
-
40~50代がなぜポテチ? 湖池屋「じゃがいも心地」
期間限定で昨年9月に売り出した湖池屋のポテトチップス「じゃがいも心地」。継続販売を求める消費者の声を受けて、今年2月から通年販売に切り替えた。支持したのが健康意識からポテチを敬遠しがちな40~50代。常識破りのポテチの秘…
-
デニーズで1皿3672円! 「肉の盛合せ」いかがですか?
ファミレス業界で異例のヒットとなっているのがデニーズ新型店で提供されている「特製 お肉の盛合せプレート」だ。税込3672円。計画比10倍の売り上げは、大胆なブランド見直しで生まれたものだった。
-
屋台の味を家庭で、ドウシシャの焼き芋メーカー
ドウシシャの「焼き芋メーカー」が売れている。2017年夏に発売し、初年度は計画比3.5倍の3万5000台を販売した。2年目の今シーズンも好調に推移したという。業務用の調理器具を家庭に持ち込むことで、「外で食べるものを家庭…
-
「ユーザー」の声を生かしたアイリスオーヤマの布団乾燥機
近年は家電事業に注力する生活用品大手のアイリスオーヤマ。2015年2月の発売以来、累計販売台数が100万台を超える商品がある。布団乾燥機の「カラリエ」。家電後発の同社がヒットを打ち出せたワケとは。
-
スズキ・ジムニー、本格感アップで女子心もつかむ
1970年生まれのスズキ「ジムニー」が20年ぶりに全面刷新。これまでの商用やカーガイを中心にした顧客層だけでなく、インスタグラムにおしゃれな写真をアップするような女性や若者に受けている。見た目はそれほど変わらないのに、な…
-
ポテトチップスそばを生む、富士そば「緩さの経営」
首都圏の立ち食いそば大手、富士そばが1月から売り出した「ポテトチップスそば・うどん(以下、ポテチそば)」が人気を集め、提供エリアを徐々に拡げている。店で揚げた熱々のポテトチップス(のりしお味)を、そば・うどんに載せて提供…
-
銚子電鉄の「まずい棒」、 自虐と同情を引力に
経営不振にあえぐ千葉県の私鉄が売り始めたスナック菓子。その名は「まずい棒」だ。味の悪さではなく「経営のまずさ」を世にさらけ出し、自虐と同情で消費者を引き寄せている。本業の鉄道事業はさておき、新たな収益の柱に育てると関係者…
-
明治、ハーゲンダッツの一強市場に「大容量」で新機軸
明治のアイス「エッセルスーパーカップ Sweet’s」が好調だ。購買力のある世代にターゲットを定め、「ハーゲンダッツ」が独壇場の高価格アイス市場に打って出た戦略が当たり、同社の新たな収益源の柱に育ちつつある。
-
食べたら測る! 糖尿病予備群に広がる米社製機器
2017年に発売された血糖値を手軽に測定できる米社製機器が話題を呼んでいる。糖尿病患者向けの商品だが、手軽に測定できるのが特徴。糖尿病予備群の関心が高まっている。
-
ヘッジファンドの「秘密の投資レシピ」、個人に売ります
これまで金融業界で一部のプロのみが駆使してきたアルゴリズム取引の仕組みを、一般個人が簡単に作成・公開し、簡単に購入もできるサービスがにわかに注目を集め始めている。金融のプロのみに閉じられた「秘密のレシピ」を誰もが簡単に利…