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 キッコーマンが2017年2月に売り出した醤油をフリーズドライにした商品「サクサクしょうゆ」が、SNS(交流サイト)での口コミをきっかけに人気を集めている。オイルをベースに、フリーズドライ加工した醤油フレークのほか、カリカリに揚げたニンニクや玉ねぎのフレーク、ゴマなどを合わせた。実はこの商品を売り出すのは初めてではなく、売れ行き不振で終売した商品だった。キッコーマンはどのように復活させたのか。

「サクサクしょうゆ」は食べるラー油のよう

 キッコーマンが「サクサクしょうゆ」のような醤油の新たな使い方を提案する背景にあるのは、国内の醤油の消費量の減少だ。共働き世帯が増え、家庭で料理を作る世帯は減り、醤油の消費量は右肩下がり。さらに米からパンへと主食が移り変わっていることも醤油の消費量減少に拍車をかける。

 キッコーマンは醤油の新たな使い方を提案しようと、醤油をフリーズドライ化する技術を開発した。11年には「サクサク食べる香ばし醤油」を発売。発売直後は食べるラー油ブームに乗り、スーパーでも同じ棚に並べて売られるようになった。だが、ラー油ブームの終息と共に、キッコーマンの商品もスーパーの棚の端に追いやられるように。結局、15年には終売となった。

 ところが、予想外のことが起きる。終売前後からキッコーマンのお客さま相談センターには「また発売してほしい」といった声が殺到。「サクサク食べる香ばし醤油」には400件も寄せられた。終売商品への反応としては異例だ。