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 湖池屋が2018年9月に期間限定で売り出したポテトチップス「じゃがいも心地」が、消費者の声を受けて、通年販売に切り替わった。評価をしたのは、本来であれば、健康を意識して、ポテチを敬遠しだす40~50代。新たな客層を獲得できたのは、ポテチが持つ「油で揚げたお菓子」というイメージを、「野菜としての芋のおいしさを楽しめる食べ物」として打ち出した点だった。

醤油味、塩味、バター味の3種類を用意

 「じゃがいも心地」は、芋が厚めにスライスされていることが特徴だ。芋の厚みは、通常のポテチの倍近く。かみ応えは十分だ。塩味と醤油味、バター味の3種類をそろえた。希望小売価格は税抜き120円前後。

 18年9月に発売したところ、SNS(交流サイト)で「ポテチの常識が覆された」といった口コミが相次ぎ、話題に。期間限定と知った消費者から、湖池屋のお客様センターに「買えなくなったら困るから、やめないでくれ」と継続販売を求める電話が相次ぎ、19年2月に通年販売に切り替えることが決まった。マーケティング本部第1課の野間和香奈課長は「わざわざ電話を頂くなんて、通常の商品では考えられない」と話す。

 これほどに熱烈なファンを獲得した商品だが、実は湖池屋は名前も芋の厚みも全く同じ商品を、15年から期間限定で展開していた。顧客からのリピート率は高かったが、新規の顧客が増えず、ヒット商品には育っていなかった。

 それが、今回、大ヒットしたのはなぜか。