あらゆる現場のニーズに応える、ビジネスに特化した性能

 影長氏によると、コンシューマー向けと法人向けのスマートフォンでは、求められる性能・機能が大きく異なるという。

 「コンシューマー向けは、本体が薄くて軽く、デザイン性に長けた画面の大きなタイプが人気ですが、そのようなスマートフォンは構造上、不意の落下などで画面が割れたり、壊れてしまったりすることも多くあります。一方、例えば弊社が提供する法人向けのスマートフォンは、製造、建設や医療・介護といった現場で使用されることを前提に設計されているので、しっかりした堅牢性や防水・防塵はもちろん仕事の現場で長期間、安定して動作するため、安心して使いこなすことができます」

 とくにその堅牢性の高さに定評があり、法人向けスマートフォンの代表的な製品の一つが、FCNTが2021年8月に発売した法人向けスマートフォン「arrows BZ02」(アローズBZ02)だ。

FCNTが21年8月に発売した「arrows BZシリーズ」の最新機種「arrows BZ02」
FCNTが21年8月に発売した「arrows BZシリーズ」の最新機種「arrows BZ02」

 “高い堅牢性”とはどの程度の強度か。例えば「arrows BZ02」は、開発段階で高さ1.5mから26回、毎回方向を変えてコンクリートの床に落とす試験を行っているが、どの角度から落としても、画面が割れないほどの堅牢性が確認されている。

 さらに、「arrows BZ02」は、高い防水・防塵性能を備えているだけでなく、油汚れなどをハンドソープで洗い流すことや、アルコールを吹きかけたり、次亜塩素酸ナトリウムで拭き取ったりして除菌・消毒することもできるという。

 「現場作業での利用を考えて設計していますので、堅牢性だけではなく『汚れる』ことも想定し、常に端末を清潔に保ちたいという医療・介護関係者のニーズにも応えるような性能を持たせています。これらの使い方を考慮されていないコンシューマー向けのスマートフォンでは、繰り返し洗浄や除菌・消毒といったことをすると、防水性能や他の機能を損ねる可能性があるため難しいでしょう」と影長氏は説明する。

 この他にも、「arrows BZ02」には、法人向けスマートフォンならではの様々な心配りがある。導入時にスマートフォンに搭載されていたAndroid™ OSのまま運用できるのもその一つだ。コンシューマー向けのスマートフォンでは、定期的にOSが自動更新されてしまうが、法人が業務用に使うアプリの中には、OSが更新されると使えなくなったり、動作に不具合が生じたりすることで、更新の都度動作検証が必要となるアプリもある。そうしたトラブルなどを回避し、業務に支障を来たさないように、あえてOSが自動更新されないように設計されているのである。

 また、法人向けのうれしいポイントに「長期販売/長期保守対応」がある。「通常、コンシューマー向けスマートフォンは早い頻度でモデルが入れ替わりますが、『arrows BZ02』は、企業様の追加導入の際にも同じモデルが選べるように、2年以上の販売期間を設定しています。修理についても、販売終了後3年間は対応しますので、安心して長く使っていただけます」と影長氏は説明する。

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