企業の成長戦略にM&A(合併・買収)は欠かせなくなった。2018年は武田薬品工業が6兆円超を費やして、アイルランドのシャイアーを買収すると発表。日本企業の過去最大案件として注目を集めた。年が明けた1月3日にも米製薬業界で8兆円規模の買収が飛び出している。技術や市場が一夜にして変わる現代、M&Aの知見なくして経営はできない。今年はいったいどんなディールが起こるのだろうか。M&A業務に携わる銀行・証券やファンドなど多くの関係者に取材し、日経ビジネスが大胆に予測した。
シリーズ
2019年 M&A大予測

完結
4回
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証券マン、相次ぐ「日立詣で」
「絶対に今年も日立から売り物はいくつか出る」。多くの投資銀行マンやファンド関係者は日立製作所の案件を心待ちにしている。売上高ではなく利益率を優先し、コア事業に該当しないと判断すれば売却もいとわない。今年は大きな売却案件が…
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「クリームパイで炎上」が示す「小売りの王様」の失墜
年初から女性の顔にクリームパイが当たった広告で炎上した百貨店のそごう・西武。親会社のセブン&アイ・ホールディングスが、そごう・西武を売却するのではとの観測がくすぶり続けている。
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電力会社の再編が始まる M&A業界インタビュー
日経ビジネス1月21日号の特集「2019年M&A大予測」では多くのM&A関係者に取材を試みた。証券業、M&A仲介業、エネルギー、電機など関連業界のインタビューでは「電力会社の再編が始まる」など、激変の2019年を予想する…
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異端児ではなくなった「村上ファンド」
「異端児」とされた村上世彰氏はいまもファンドを通じ資本の論理を主張している。時代が村上氏の主張に追い付いてきたようだ。
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10 Questions
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従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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