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 Jリーグ2部(J2)に所属する東京ヴェルディの羽生英之社長ら経営陣が、10年前の経営危機をスポンサーとして救ったゼビオホールディングスから退任を要求されていることが日経ビジネスの取材で分かった。コロナ禍で集客がままならず資金繰りが急速に悪化する中、資金調達や増資の手法で経営陣とゼビオの対立が鮮明になっているためだ。株主間の内紛も生じている。かつて三浦知良を輩出した日本を代表する名門クラブが混迷を深めている。

ヴェルディのサポーター席。コロナ禍で集客もままならなくなっている(12月13日、味の素スタジアム)

 コロナで集客がままならず、ヴェルディの今年度の赤字額は5億円前後になる見通しで、資金繰りも厳しい。債務超過のため既に金融機関からの融資は受けられず、追加の資金支援がなければ年内の経営破綻もあり得る状況にまで追い込まれていた。

 融資が受けられないため、資金を獲得するには増資が欠かせなくなる。しかし増資を巡って、東京ヴェルディとゼビオの間で対立が生じている。対立の起因となっているのは、10年前に両社の間で結ばれた契約だ。