焼肉店「牛角」や居酒屋チェーン「甘太郎」などを傘下に持つ外食大手のコロワイドは25日、定食チェーンの大戸屋ホールディングス(HD)に対して実施しているTOB(株式公開買い付け)の期限を9月8日まで延長すると発表した。当初の期限は8月25日までだったが、もともと持っている19%と合わせ、TOB成立の条件(下限)に設定していた発行済み株式の45%に応募数が届かなかった。さらにTOB価格は1株当たり3081円と変えないまま、下限を40%に引き下げ、成立の可能性を高める手段に出た。一連の対応からはコロワイドの用意周到な策略とともに誤算も透けて見える。

 「TOBに応募すればもうかるのに、そうしない個人株主が多数いるとは…」。コロワイドがTOBの期限延長を発表して一夜明けた26日、ネット上にはこんな言葉があふれた。TOBが発表された直後は市場関係者から「9割以上成功する」といった声が上がったこともあり、応募数が発行済み株式の45%に届かなかったことは驚きを持って受け止められた。

攻め込まれている大戸屋HDだが、コロワイドにも引けない事情がある

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