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 来日中のサッカー・スペインリーグ名門、FCバルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が7月23日、日経ビジネスのインタビューに応じた。2017~18年シーズンから楽天と結んでいるパートナー契約について「非常に満足している。楽天はデジタルビジネスで我々に新しいテクノロジーをもたらしてくれた」と述べ、両者の「完璧な関係」で今後も協業を深める考えを示した。

(写真:的野 弘路、以下同じ)

 バルセロナは楽天が保有するJ1のヴィッセル神戸を交えた「Rakuten CUP」のため、イングランド・プレミアリーグの強豪チェルシーとともに来日中。23日夜にバルセロナ対チェルシー、27日夜にヴィッセル神戸対バルセロナの試合が組まれている。

 バルトメウ会長は楽天とのパートナー契約について「楽天は若いアクティブな会社だがビジョンがあり、我々が弱かったデジタルビジネスの面で新しいテクノロジーをもたらしてくれた。オンライン物販を含め、ビジネス機会を拡大させてくれている」と評価した。物販の伸びもあり、バルセロナの売り上げは「10億ドル以上と世界最大のクラブになった。10億ドルのうち、かなりの部分がグッズ販売の貢献によるもの」という。

 また「世界の中で楽天の知名度が低い地域では、我々の強いブランドが楽天の認知度向上に一役買っている」と両者はウィンウィンの関係にあるとも強調した。楽天とのパートナー契約はちょうど半分の期間を終え、あと2年残っている。今後の方針について「我々の関係は完璧だ。2年後の話をするのは時期尚早だが、希望としてはその後も楽天との契約を続けたい」と述べた。

 日本ではJリーグのチームと海外クラブが提携するケースが増えてきている。横浜F・マリノスはプレミアリーグ強豪のマンチェスター・シティを傘下に持つ英シティ・フットボール・グループから出資を受け、関係を深めている。楽天傘下のヴィッセル神戸に出資する可能性について、バルトメウ会長は「出資はしない。だがプロジェクトは一緒にできる。三木谷(浩史、楽天会長兼社長)さんとはサッカーに関して同じビジョンを持ち、価値を共有している。それにイニエスタ、ビジャ、サンペールと元バルセロナの選手が今や神戸には3人もいる」と資本以外の面で関係を深めていく方針を示した。

 バルセロナブランドの向上のため、日本で現在4つ持っているサッカースクール(バルサアカデミー)については「品質を保ったコーチの育成に時間がかかるため急激に、とはいかないが、今後も増やしていきたい」と日本展開の強化にも意欲を見せた。