外食大手のコロワイドから買収を視野に入れたTOB(株式公開買い付け)を仕掛けられている定食チェーン大手、大戸屋ホールディングスが7月20日、TOBに対する反対意見を正式に表明、敵対的TOBとなることが確定した。大戸屋HDは20日に開いた取締役会で、社外取締役6人を含む11人の全員一致でTOBへの反対意見を決議した。もはや抜き差しならない対立となった両者の攻防の行方は、株主の判断に委ねられることになる。
コロワイドは大戸屋HDの50%強の株式取得を目指し、8月25日を最終日とするTOBを実施している真っ最中だ。TOB価格は3081円で、TOB発表直前の株価に46%のプレミアムをつけた。コロワイドは既に大戸屋HD株を19%強保有しており、TOB成立下限となる45%の株式を取得するには、あと26%程度を買い増せばいい計算だ。
プレミアムが相応についたこともあり、株式市場では敵対的とはいえTOB成立を予想する声が比較的多い。そうしたなかで、あくまで徹底抗戦する姿勢を見せた大戸屋HD。その真意と覚悟はどのようなものか。20日に日経ビジネスの単独インタビューに応じた窪田健一社長は「株主総会で株主提案が否決されたわずか2週間後のTOBは、株主の意向を軽視している。(コロワイド傘下になったら)FC店の離脱も起きるだろう」と述べた。主なやり取りは以下の通り。
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