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アスクルの創業者として、社長の職にしがみつこうとしているようにも見えます。

(写真=佐藤久、東京・江東区)

岩田:トップにすがりつきたいわけではない。いつかはバトンタッチをする時がくるということはわかっている。何よりも、正しい形で役員が選任され、顧客や取引先のことを考えて経営をするというのが重要だ。僕は社長職でなくてもいい。安心してアスクルとして経営できる環境を作りたい。

ヤフー側と明確な意見の相違はいつから発生したと考えていますか。

岩田:2012年に資本業務提携をした際、独自価値を持ったインターネット通販にしようと考えていた。だが18年にソフトバンクがヤフーの親会社となって以降、ヤフーのガバナンスの状況について疑問を感じ始めた。

ヤフーで社長が宮坂学さんから川辺さんへ代わったことも影響していますか。

岩田:確かに我々とヤフーとの関係性は変わってしまった。ただヤフーとアスクルの経営陣同士が仲違いしたわけではない。親会社(ソフトバンクグループ)の存在があって、中国のアリババ集団のモデルを追いかけるなかで相当なプレッシャーがかけられていたのではないか。彼ら(ヤフー)もかわいそうな立場とも言える。

アスクルの未来をどのように考えていますか。

岩田:日本型のオープンプラットフォームを作ることだ。米国型の独占的なプラットフォームを作ることではなく、情報の民主化を進める。アスクルではメーカーなどとデータを共有している。持続可能なプラットフォームとして社会のインフラの礎を作っていきたい。

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