伊藤忠商事が筆頭株主として3割を出資するデサントに対し、株式公開買い付け(TOB)を実施することが31日、日経ビジネスの取材で明らかになった。重要事項の拒否権などがある3分の1を超え、4割の株取得を目指す。きょうにも発表する。デサントはこれまでの伊藤忠の株買い増しに反発しており、敵対的TOBに発展する可能性がある。

かねて両社は対立していた(写真=伊藤忠:ロイター=共同、デサント:中尾由里子/アフロ)
かねて両社は対立していた(写真=伊藤忠:ロイター=共同、デサント:中尾由里子/アフロ)

 伊藤忠は足元のデサントの株価に50%程度のプレミアム(上乗せ価格)をつけてTOBをかけるとみられる。伊藤忠はTOBにより保有株数を最大4割まで高めるが、過半数を取得して子会社化することは避ける方針。

 伊藤忠はかねてデサントの経営陣に収益基盤の強化策を求めてきたが、改善がみられないとして不満を募らせている。TOBによるさらなる株の買い増しで発言力をより高め、デサントに早急な経営改革を迫る考えとみられる。

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