日々、生み出される膨大なニュース。その本質と意味するところは何か。そこから何を学び取るべきなのか――。日経ビジネス編集部が選んだ注目のニュースを、その道のプロフェッショナルである執筆陣が独自の視点で鋭く解説。ニュースの裏側に潜む意外な事実、一歩踏み込んだ読み筋を引き出します。
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103回
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「防衛」依存強まる航空機産業 6000億円消失、浮上なるか
日本の航空機産業の落ち込みが鮮明だ。業界団体が発表した2020年度の国内の航空機生産額(速報値)は19年度比32%減の1兆2634億円。民間需要は約6000億円が消失し、宇宙分野(約3200億円)を合わせた航空宇宙生産額…
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“夕飯難民”に根付くかラーメン自販機 米新興が夏にも上陸
フードテック分野の米新興企業が今夏にも日本に上陸する。スチームを使ってラーメンを調理する自販機型のロボットで、カップラーメンなどより「生」に近い具が楽しめる。新型コロナウイルスの感染拡大で飲食店の営業は不透明。日本の“夕…
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ワタベウェディング、私的整理でスポンサーに興和が浮上
私的整理が濃厚となった婚礼大手のワタベウェディングのスポンサーとして、興和(名古屋市)が浮上したことが19日、日経ビジネスの取材で明らかになった。コロナ禍で債務超過に陥るなど経営危機のワタベは、私的整理の一種である事業再…
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苦境のスカイマーク(下) 100億円の増資視野、さらに残る2つの課題
スカイマークが債務超過寸前に追い込まれている。このため、融資する金融機関の一部は100億円規模の増資を求めていることが分かった。仮に増資などで難局を乗り切っても、資金の必要な2つの大きな課題がさらに待ち受けている。
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苦境のスカイマーク(上) 営業赤字300億円、債務超過も
新型コロナウイルスの影響による航空各社の苦境が続く中、業界3位のスカイマークの経営が厳しい状況に置かれている。2021年3月期の営業損益は300億円程度の赤字となりそうだ。債務超過になる可能性もある。経営破綻から復活して…
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ユニクロ全商品約9%値下げ、本体価格をまんま「税込み価格」に
ファーストリテイリング傘下のユニクロが3月12日から全商品を約9.1%値下げすることが明らかになった。同じ傘下のジーユー(GU)もほぼすべての商品が同じ値下げの対象となる。現在、税抜き価格で表示している金額をそのまま税込…
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スクープ ゼビオ、ヴェルディを買収 羽生社長は辞任
Jリーグ2部(J2)に所属する東京ヴェルディの経営権を巡る争いに新たな動きがあった。11%の株を持つゼビオホールディングスが新株予約権を25日に行使し、ヴェルディ株の過半数を持つ筆頭株主になったことが日経ビジネスの取材で…
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東京ヴェルディ、株主が経営陣に退陣要求 逆境下の名門で内紛勃発
Jリーグ2部(J2)に所属する東京ヴェルディの羽生英之社長ら経営陣が、10年前の経営危機をスポンサーとして救ったゼビオホールディングスから退任を要求されていることが日経ビジネスの取材で分かった。コロナ禍で集客がままならず…
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ユーグレナとファンド、キューサイ買収 「藻」と「ケール」で提携
バイオ企業のユーグレナと国内系投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(AP)が、青汁で知られるキューサイを買収することが日経ビジネスの取材で明らかになった。買収額は400億円程度とみられる。キューサイの全株式を保有する…
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キオクシア、上場プラン再始動に向け一筋の光
半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)が描く新規上場(IPO)プロセスの再開に、一筋の光が差し込んでいる。米中摩擦を背景に9月、東京証券取引所への上場を土壇場で取りやめていたが、障…
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中国企業に情報漏洩容疑の積水化学元社員、ファーウェイに再就職
積水化学工業の男性元社員(45)が自社技術の機密情報を中国企業に漏洩したとして、大阪府警が不正競争防止法違反(営業秘密侵害)容疑で書類送検した事件で、元社員が、社内調査で不正が発覚し、2019年5月に積水化学で懲戒解雇さ…
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スクープ キオクシア、上場を中止へ 米中摩擦が直撃
キオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)が、目前に迫った東京証券取引所への上場を中止することが日経ビジネスの取材で明らかになった。今年最大のIPO(新規上場)案件として注目を集めてきたが、土壇場での撤回…
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東芝の株主総会巡り、終わらない場外乱闘
東芝の筆頭株主のエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが、7月の株主総会が公正に運営されたかどうかを調べるための第三者委員会設立を求めたことが、日経ビジネスの取材で明らかになった。
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三菱自の益子前会長が死去、3社連合の扇の要
三菱自動車の益子修前会長が病気のため、8月27日に死去していたことがわかった。71歳だった。体調面が優れないことを理由に8月7日付で会長を退任していた。益子氏は一時期、世界トップの販売台数を誇った日産自動車、ルノー、三菱…
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コロワイド、大戸屋TOB延長に込められた策略と誤算
コロワイドは25日、大戸屋ホールディングスに対して実施しているTOBの期限を9月8日まで延長すると発表した。TOB価格を変えないまま、下限を40%に引き下げた対応からは、コロワイドの用意周到な策略と誤算の両方が透けて見え…
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スクープ キオクシアが10月に上場へ、27日にも東証が承認
半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)が、10月に上場する見通しとなった。東京証券取引所に上場を申請していたが、8月27日にも東証が上場を承認する見込み。上場日は10月6日を予定し…
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ファミマへのTOB成立、「安すぎる」批判はねのけた伊藤忠が勝利
伊藤忠商事がファミリーマートに対して実施しているTOB(株式公開買い付け)が成立したことが日経ビジネスの取材で24日、明らかになった。伊藤忠はファミマの上場廃止を目指し、7月9日から8月24日まで1株2300円の買い付け…
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スクープ 日立、日立金属を売却へ 「選択と集中」が最終段階に
日立製作所が約53%の株式を保有する上場子会社、日立金属を売却する検討に入ったことが日経ビジネスの取材で明らかになった。売却に向け外資系証券会社をファイナンシャルアドバイザーとして雇い、入札の準備に入った。日立金属は日立…
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[スクープ]ニチイ学館のTOB、外資ファンドが価格上乗せ提案
介護大手ニチイ学館を巡るTOB(株式公開買い付け)で、香港に拠点を置く投資ファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアが、現状のTOB価格を上回る水準でのTOBを創業家に提案していることが日経ビジネスの取材で分…
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「FCオーナーも怒っている」大戸屋社長、コロワイドと対決表明
コロワイドによるTOB(株式公開買い付け)に反対の意向を表明した大戸屋ホールディングス。プレミアムが相応についたこともあり、株式市場では敵対的とはいえTOB成立を予想する声が比較的多い。20日に日経ビジネスの単独インタビ…
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従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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