素人がつかさどることになる

第3四半期の成長率発表が党大会後に延期され、臆測を呼びましたね。

:22年の成長率目標は5.5%。第1四半期は4.8%、第2四半期は0.4%、第3四半期は3.9%でした。「低かったから発表が先送りされた」との見方がありましたが、3.9%は年率換算で16.5%ですから、決して低くありません。

 私は本当の数字が発表できなかったのだと思います。物流の動きや発電量から考えれば、3.9%に届かなかったはずです。国際通貨基金(IMF)も世界銀行も、高くて3%、低くて2%ぐらいだとみていました。

 とはいえ1~9月期の成長率はならすと3.0%。この数字を信用するとしても、22年の成長目標の達成は難しいでしょう。3期目に入った習近平政権の正当性は薄まり、台湾はまだ統一できておらず、成長減速で人々の生活が苦しくなると、共産党の求心力が大きく下がります。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り2609文字 / 全文4086文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「インタビュー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。