リヒテンシュタイン公国の公爵家がオーナーを務める、プライベートバンキング・アセットマネジメントグループ「LGT」。富裕層を主なターゲットとする同社は2021年10月に日本オフィスを開設した。日本の富裕層をどう捉え、どうアプローチしていくのだろうか。LGT会長を務める同公国のプリンス マックス・フォン・ウント・ツー・リヒテンシュタイン公子に聞いた。

マックス・フォン・ウント・ツー・リヒテンシュタイン公子
マックス・フォン・ウント・ツー・リヒテンシュタイン公子
LGTグループ会長兼CEO 1993年JPモルガン・パートナーズ入社、投資アナリストとしてプライベートエクイティ(PE、未公開株)業界におけるキャリアをスタート。米国で5年間過ごした後、98年に欧州へ戻り、プライベートエクイティグループのインダストリー・キャピタル(現・IKインベストメント・パートナーズ)へ移り、アソシエイトやアソシエイト・ディレクターとして勤務。JPモルガン・パートナーズのディレクターや事務所の責任者を経て2006年、LGTグループのCEO(最高経営責任者)就任。21年から現職。(写真:古立康三)

LGTとはどのような企業でしょうか。

プリンス マックス・フォン・ウント・ツー・リヒテンシュタインLGT会長(以下、マックス氏):リヒテンシュタイン公爵家がオーナーを務めるプライベートバンクです。また、富裕層を中心にしたお客様は、公爵家と共同で投資を行うことができます。教育、健康、生態系保全などを重点テーマに置き、戦略的ターゲット分野から選んだ組織に1億ドル(約136億円)以上の投資を行っています。

21年10月に、東京・虎ノ門に日本拠点のLGTウェルスマネジメント信託を開設しました。東京オフィスを開設した目的は何でしょう。 

マックス氏:同社では、日本で法人や富裕層のニーズに応じたテーラーメードの投資とウェルスマネジメント(富裕層向け資産運用)ソリューションを提供しています。開設から1年がたちましたが、よいスタートが切れています。今後とも長期的な視点でこのビジネスを構築していきたい。明確な戦略を打ち出して、お客様を獲得していくことが目標です。

日本の富裕層が持つ資産のうち、低利回りの預貯金の割合が諸外国に比べて高いとされています。このような状況をどう捉えていますか。

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