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岡田氏:意外に思われるかもしれませんが、横浜はインバウンドが少ないのです。東京の銀座に行くと、外国人の多さに驚いてしまうほどです。

 東京や大阪の百貨店では、売り上げに占めるインバウンドの割合が多いところで2割ほどに達します。ところが、横浜の百貨店は数%だそうです。クルーズ船で横浜に着く外国人の方も船を降りると、そのままバスで東京や箱根に行ってしまったり、新幹線で京都などに向かったりしてしまいます。

「横浜とは何か」を再定義する必要性

港町で外国人観光客が多いイメージがありました。

岡田氏:横浜は今年で開港から160年を迎えました。異国情緒がある港町として良いイメージを持ってくださる方も多く、首都圏を中心に国内から多くの観光客が横浜を訪れています。

10月31日開業した「横浜ハンマーヘッド」は客船ターミナルと商業施設、ホテルからなる。海に面した位置にある飲食店はテラス席を置いている

 一方で歴史という意味では、近代以降の日本で重要な役割を果たした都市ではあるものの、「せいぜい160年」という見方もできます。歴史的に価値があるものもたくさんありますが、京都などに行けば歴史的なものがより多く見られます。

 異国情緒についても、外国人が旅行者が喜ぶのかどうか。例えば、中国から来た方が中華街を訪れる場合、日本にも中華街があることを喜ぶとは思いますが、それを目的とする方は少ないでしょう。つまり、横浜とは何かを再定義しなければならない時期になっているのだと思います。