溝口:そうやって、従前戸籍を材料に先祖を確定させていき、「これ以上は、現在役所で取得可能な最古の戸籍である『明治19年式戸籍』よりもさらに古い戸籍でないと分からない」というところまで来たら作業はひとまず終了です。6~7代は遡れます。明治19年式戸籍に載っている人の多くは江戸時代生まれです。

しかし、明治19年式戸籍にまで遡れるのは、一部の方だけですよね。

溝口:いいえ、震災や戦火で戸籍が焼失していたり、保存状態が著しく悪いといったりした状況でなければ、どなたでも遡れる可能性があります。

だとすれば一般の人でも、条件さえ合えば江戸末期までいけると。知らなかった。その先はもう無理?

うまくいけば平安まで遡れる可能性

溝口:江戸末期から先に行けるかは依頼者によって違ってきます。もう戸籍には頼れませんので、6代前か7代前か、最も遡れた先祖が暮らしていた場所に乗り込み、現地調査をすることになります。図書館や郷土資料館でその家の情報を収集するほか、菩提寺の過去帳やお墓そのもの、江戸時代の土地調査をまとめた検地帳や、宗門人別改帳(しゅうもんにんべつあらためちょう)なども記録が残っていれば重要な資料になります。

とても素人が可能なレベルではなくなってきました。

溝口:さらに戸籍から先の古文書を読み解くとなると特別な知識が必要で、一筋縄ではいかなくなるのは事実です。でもうまくいけば、平安ぐらいまで遡れる可能性もあります。

平安! それは夢がありますね。ずばり伺いますが、料金はいかほどなんでしょう。

溝口:全系統プラン・4系統プラン・2系統プラン・1系統プランの4つのプランがあります。どのプランも戸籍でたどれる範囲で可能な限り昔まで遡ります。例えば全系統プランは、たどれる限り全ての名字をたどって家系図を作成する最上級プランです。48万円(税抜)で、4 ~6カ月の作成期間を頂いています。

48万円ですか。でもすぐにではなくてもいつかは作成したいという潜在顧客はたくさんいるでしょうね。

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