社員の「適所」は会社が準備する

歴史を引き継ぐと言われましたが、野瀬社長の中で教訓となって残っている経験はありますか。

野瀬氏:ビール部門から「焼酎戦略部」に異動した経験でしょうか。当社は06年にキッコーマンから焼酎事業を譲り受けて甲類焼酎の市場に参入しました。焼酎戦略部の部長だった私は初めて焼酎という商品に向き合うことになりました。ビールの商品開発などにも携わっていた経験を生かして新商品を開発しました。06年当初、焼酎の売り上げは年間70億円ほどでしたが現在は倍の150億円ほどに成長しています。その後、焼酎事業は発展し、当社グループではレモン果汁なども取り扱っているので、「濃いめのレモンサワーの素」などを開発し、お客さまからも好評価をいただいています。

 私は社員が能力を十分に発揮するには適所が必要だと考えています。焼酎を担当した当時は私が適所に配置されたのか分かっていませんでしたが、あの時の経営判断があったからこそ新しい商品を生み出すことができた。社員を育成するための適所配置は私も心掛けたいところです。

コロナ禍の長期化が飲食店などに大きな影響を及ぼしています。酒類の販売にはどのような影響がでているのでしょうか。