意外といる「飲めるが好きでない」潜在層

下戸に対する機会損失があるとおっしゃっていますが、ノンアル市場の潜在力はどれほどあると思われますか。

藤野氏:ビール市場が3兆円、仮に10人に1人が下戸なら少なくとも市場規模は3000億円はくだらないなと。そして下戸はもっと多いと思いますし、これから増えていくと思います。今回、ゲコノミストに多くの人が集まってくれたおかげで、下戸にも色々な傾向があることが分かりました。

 お酒の好き・嫌い、飲める・飲めないで4象限に分けます。飲めなくて嫌いな人は「真性の下戸」。世間が普通思い浮かべる下戸ですね。好きだけど飲めない人もいますね。体質などで飲むと体調が悪くなったり眠くなってしまったりして、その場を存分に楽しめない。そして、意外にいたのが、飲めるが好きではない層です。例えば、鷲尾さんは、トマトジュースは好きですか?

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実は子供の頃からトマトが好きではありません。食べられないことはないのですが。

藤野氏:なのに、トマトジュースを何本も勧められたらどうですか。

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