「ただ今、株価の更新が止まっています。ご迷惑をお掛けしますが、復旧までお待ちください。」
12月23日、ヤフーが運営する金融情報提供サービス「ヤフーファイナンス」の更新が一時ストップした。23日午後2時30分の時点で、株式の売買高や騰落率といったランキングなどが閲覧可能になるなどサービスは徐々に復旧しているが、同日午前は株価情報などが見られない状態だった。
原因は「休日設定の誤り」(ヤフー)という。12月23日は2018年まで天皇誕生日の祝日だった。しかし、天皇の譲位があったため、19年は平日となった。そのため、休日の設定を誤り、更新ストップとなったようだ。
政府が19年の祝日を発表したのは18年2月1日。2年近く前に19年12月23日が平日であることは分かっていたはずだが、それでもこうしたミスは起こり得るということだろう。
事前に分かっているという意味で、この先注意したいのが、年末年始に予定されている銀行のATMのシステムメンテナンスだ。
一般社団法人全国銀行協会によると、19年12月31日から20年1月4日まで金融機関同士をつなぐATMネットワークシステムのメンテナンスがある。そのためメンテナンス期間は、ゆうちょ銀行やコンビニエンスストアの一部ATMを除き、取引のある金融機関以外ではATMを利用した現金の預け入れや引き出しができなくなる。大手銀行の関係者は「できれば12月25日ごろまでに現金の引き出しをするのが望ましい」と話す。
今年の年末年始は曜日の並びにより、長期の休みを取得しやすい人が多い。旅行や帰省などで現金が必要になるケースも多くなりそうだ。出先で見つけたATMで現金を下ろせるから問題ないと考えていると、システムメンテナンスで下ろせず、親戚の子どもにお年玉を渡すことがかなわずに冷や汗をかくといった事態に陥る可能性もある。事前の準備は怠らないようにしたい。
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