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「チェックなしの押印」を助長するのでは?

消費者からは、ロボットに押印させることは、チェックなしで押印する行為を助長するのではないかという意見もあります。

 全くそんな意図はありません。

 どこの会社にも、押印したことを証拠として残す「押印簿」があるはずです。どの書類にどのハンコを押したかを記録するためのものです。

 また、多くの会社が、紙で上長に「押印申請」を送っている。申請が届くと、上長は紙でその内容を確認し、ハンコを押す際に金庫まで行って社判などを取り、自席まで戻ってハンコを押す。かなり無駄が多いですよね。

 我々が考えている使い方は次のようなものです。RPAと連携してPC上で押印申請を回し、契約書などをデータで添付する。上長はそのデータを確認し、「承認する」というボタンを押す。すると、ロボットが契約書の番号などから判別して現物の紙を探し、その書類にハンコを押す。押した後にロボットが書類をスキャンして、上長が確認した書類と実際にハンコを押した書類に相違がないかを確認し、その結果をエビデンスとして上長に返す。

 我々は「チェックなしの押印」を増やしたいのではなく、単純作業を減らしたいんです。

ハンコとスキャンの他に、考えられる単純作業は?

 例えば、アウトソーシングするほどの量ではない封入作業などが考えられます。ただ、今は技術的に難しいので今後の検討課題としています。

 他にも企業ごとにいろんな作業があると考えています。例えば当社はリース会社なので、様々なオフィス機器などにシールを貼る作業が大量に発生します。どうロボットに作業させるのか検討する必要がありますが、こうした作業も減らしたい。同様に、その業種ならではの単純作業があるのではないでしょうか。

利用する場合は日立キャピタルと契約する形になりますか?

 そうです。月額料金でのリース契約を結ぶことになります。

価格は。

 調整中です。社内システムとどこまで連携させるかなどによって料金は変わります。個別のカスタマイズ費用は別料金をいただきます。

検討している月額料金の範囲は?COBOTTA自体は1台200万円程度で販売されています。

 もちろん販売価格を超えることはありません。数十万程度だと考えています。もちろん安ければ安いほど売れると思うので、これから調整していきたいと考えています。

引き合いは?

 国際ロボット展で初めて公開するので、まだそこまで多くの引き合いはありません。

 単なる単体のリース商品だけではない手法も検討しています。コンサルティング企業とパートナーになって、例えば「キャビネットを3つ減らしたい」というお客さんがいた場合、様々なソリューションの中の一つしてコボタによる作業もあるのかなと。コンサルティングの一環として位置付ける方法もあり得ます。