森ビルのシンクタンクである森記念財団都市戦略研究所(東京・港)が「世界の都市総合力ランキング(GPCI)」の2022年版を発表した。このランキングは「経済」や「文化・交流」など、さまざまな分野をスコア化し、比較している。今年は各国の新型コロナウイルス対策がスコアに大きく影響した。
12月14日に発表された「世界の都市総合力ランキング2022」は、1位ロンドン、2位ニューヨーク、3位東京、4位パリ、5位シンガポールという順位だった。東京は16年から7年連続で3位だが、総合スコアを大幅に落とし、4位のパリと僅差になった。このほか、オーストラリアのメルボルンは初めてトップ10に入り、日本の都市では、37位に大阪、42位に福岡がランクインした。
「世界の都市総合力ランキング(GPCI)」は、森ビルのシンクタンクである森記念財団都市戦略研究所が08年から毎年発表しているランキングだ。「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の6分野70指標をスコア化し、世界48都市の総合力を比較している。
20年のデータが反映されている21年のランキングでは、新型コロナウイルス禍の影響で「国際人流」「企業活動」「働き方」「都市環境」に関する指標のスコアが全都市で一律に変動していたが、今年のランキングは森記念財団都市戦略研究所の神保裕美研究員によると、「コロナ対策への考え方と対応の違いが大きく影響した」という。
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