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「Mi Note 10」は1億画素のカメラを搭載

 中国スマートフォン大手の小米(シャオミ)は12月9日、日本市場への参入第1弾となる商品を発表した。スマホに加えてIoT機能を備えた家電などをラインアップ。ECサイトを通じ、12月13日以降に順次発売する。世界的に知名度が高いスマホだけでなく、IoT家電までラインアップをそろえることで日本市場でのユーザー獲得を狙う。

 シャオミは、スマホの販売台数シェアで世界4位の大手メーカー。お膝元の中国を中心に人気が高い。これまでは2020年に日本市場への参入を表明していたが、12月2日に日本法人の公式ツイッターが「予定していたよりも早く日本の皆様にお会いできることとなり、大変嬉しく思っています」と年内の参入を明らかにしていた。

 日本市場への参入第1弾として発表したスマホが「Mi Note 10」だ。最大の特徴が背面に5個のカメラを搭載すること。1億800万画素のカメラを筆頭に、デジタル50倍ズームが可能な500万画素カメラ、超広角の2000万画素カメラなどを備える。被写体に応じてカメラを使い分けることで、撮影にこだわるユーザーの獲得を狙う。「スマホ撮影は新時代に入る」と東アジア地域のゼネラルマネージャーを務めるスティーブン・ワン氏は語る。

 アマゾン・ドット・コムを通じて12月13日以降に発売する。6Gバイトのメモリー、128Gバイトのストレージを搭載する機種の価格は5万2800円(税別)。6.47インチの有機ELディスプレーなどを搭載する商品としては格安と言えるため、発表した瞬間には歓声が起こった。

 もっとも、華為技術(ファーウェイ)やOPPO(オッポ)など中国スマホ大手に比べて、日本進出が遅れた感は否めない。巻き返しにシャオミはスマホ以外の商品も投入する。

 ウエアラブル端末の「Mi スマートバンド 4」、モバイルバッテリーの「Mi パワーバンク3」、炊飯器の「Mi IH 炊飯器」、スーツケースの「メタルキャリーオンスーツケース」なども合わせて発表された。Mi IH 炊飯器は無線LANに接続することで、遠隔操作が可能になるとした。

炊飯器などスマホ以外もアピール

 「我々は単なるスマホメーカーではない」。シャオミのワン氏はこう言い切る。米中貿易摩擦などの影響で、中国スマホ大手の日本市場での立場は厳しくなっている。ファーウェイのスマホは、一時、NTTドコモなどの主要キャリアが新機種の発売を延期したこともあった。昨年参入のOPPOも、格安スマホを扱うMVNO(仮想移動体通信事業者)が中心で、市場拡大には苦戦しているもようだ。

 スマホだけでなくIoT家電の参入にも踏み切ったシャオミ。大手キャリアからの支援が得にくい中で、スマホメーカーではなく、家電メーカーとして打ち出す戦略は日本の消費者に受け入れられるだろうか。

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