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 相模鉄道は11月30日にJR東日本との相互直通運転を始めた。相鉄はこれまで、首都圏の大手私鉄では唯一、東京都内への乗り入れがなかったが、JR東の横須賀線などを経由して渋谷や新宿へ乗り継ぎなしで向かうことが可能になり、通勤などで都心へ向かう相鉄沿線の住民のアクセスは向上した。

 相鉄線の直通運転が可能になったのは、西谷駅で相鉄本線から分岐した連絡線(相鉄・JR直通線)が整備され、JR東海道貨物線や横須賀線を経由できるようになったためだ。相鉄はこの新ルートの途中に「羽沢横浜国大駅」を設置。相鉄本線から出発した場合、同駅より先がJR東区間となるため、相鉄とJR東の運転士の交代もここで行われている。

新たに設置された羽沢横浜国大駅

 この羽沢横浜国大駅で注目したいのは、付与されている駅番号だ。駅番号は駅ナンバリングとも呼ばれ、訪日外国人の増加などを受けて、鉄道利用を分かりやすくするために付けられているもの。近年多くの鉄道事業者が導入している。相鉄でもこれまで運行する2路線の全駅に、相鉄を表す「SO」を付けて相鉄本線の横浜―海老名にはSO01~18を、二俣川から分岐して神奈川県南部へ向かういずみ野線の南万騎が原―湘南台にはSO31~37をふっていた。

湘南台の駅番号は「SO37」(上)、羽沢横浜国大は「SO51」だ

 新たに設置された羽沢横浜国大駅の駅番号はというと「SO51」。既存の路線ではなく、新たな相鉄・JR直通線上にあるため、十の位が既存の2路線と異なるのは分かるが、なぜ40番台を飛ばしたナンバリングが行われたのか。

 相鉄広報によると、その理由は「路線の延伸や、新駅の設置の設置を行う可能性があるため」。実際に、30番台がふられているいずみ野線では神奈川県や藤沢市が神奈川県や藤沢市などが延伸を議論している。藤沢市にある慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス付近までを先行区間として、延伸先に2駅の新設も検討しているが、さらにJR相模線の倉見駅(神奈川県寒川町)まで延ばす計画もある。特にこの延伸計画に限ったものではないものの、駅数の増加で「40番台が利用される可能性も否定はできない」(相鉄広報)ため、その備えとして40番台を空けているのだという。

 ただ、神奈川県などが検討するいずみ野線の延伸計画は「採算性などを含めて検討中」(県担当者)といい、実現のめどは立っていないのが現状だ。また運行主体も「未定」(同)で、仮に延伸が行われたとしても相鉄路線となるかどうかも決まってはいない。

 相鉄の駅番号に20番台がなく、いずみ野線が30番台から始まっているのも、同様に延伸や新駅設置の可能性が否定できないという理由だという。近い将来、相鉄に20番台と40番台の駅は登場するのだろうか。

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