KDDIはauの携帯電話利用者に対し、傘下のネット銀行の住宅ローン金利を引き下げるサービスを始める。引き下げ期間は最長35年と長い。武田良太総務大臣が通信大手の顧客囲い込み策を批判した直後の新たな一手だけに、物議を醸す可能性がある。

au利用者向けの優遇施策を発表したKDDIの東海林崇副社長(右)とauフィナンシャルホールディングスの勝木朋彦社長(左)
au利用者向けの優遇施策を発表したKDDIの東海林崇副社長(右)とauフィナンシャルホールディングスの勝木朋彦社長(左)

 11月30日、KDDIは来年3月からauの携帯電話利用者に対し、傘下のauじぶん銀行の住宅ローン金利を年0.07%引き下げる「住宅ローンauモバイル優遇割」を提供すると発表した。携帯電話と住宅ローンのセット割は国内初という。両社は2016年から似たような割引サービスを提供していたが、契約から5年間に限り、毎月500円をキャッシュバックするという内容だった。今回のサービスは借入期間中(最長35年間)ずっと金利が引き下げられる点が大きく異なる。

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