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「羽田は『内際』のハブ、成田は『際際』のハブとして活用していきたい」

 日本航空(JAL)は11月19日、羽田空港の発着枠が拡大する2020年3月から始まる夏ダイヤの路線計画を発表した。同時に開いた記者会見で赤坂祐二社長は首都圏の2大空港の活用方針を冒頭のように説明した。「内際」とは国内線と国際線、「際際」は国際線同士を指す。

日本航空の赤坂祐二社長は11月19日、3月から始まる新ダイヤの路線計画を発表した

 JALは20年夏ダイヤで米ニューヨーク線や米ホノルル線(2便)、オーストラリアのシドニー線など8路線9便を成田空港から羽田空港へ移管、米ロサンゼルス線や中国・大連線など3路線を羽田発着便として純増させる。羽田発着の運航便は1日22便から34便へと増える。

 東京都心から近く利便性の高い羽田は国内の利用者が多い路線を運航、都心から離れた成田は国際間の乗り換え拠点として活用するという考えだ。ビジネス利用の乗客が多い米国路線を中心に成田からの移管を進める一方、成田では20年に運航を開始する傘下の国際線格安航空会社ジップエア・トーキョーも含めた国際線同士の乗り継ぎ機能の強化を進めていくという。

 同様の動きは羽田発着の12路線を新規開設し、2路線を増便する全日本空輸(ANA)にもある。ANAは19日に発表した20年夏ダイヤの路線計画で、シアトル線やワシントン線など米国路線を中心に羽田への移管を進める。20年度以降は成田を中心に首都圏空港発着の国際線ネットワークの拡充を図るとしている。

 今回、羽田に移管した9便について、JALの赤坂社長は「羽田から飛ばすほうが収益性からも利便性からもいいと考えた」を語る。こうした考えはJALが長年、牙城としてきたハワイ路線でも変わらない。現在、JALは成田─ホノルル線を1日4便運航しているが、これを羽田発着と成田発着2便ずつに改める。

JALのハワイ路線は日本発の利用客が8割を占めるという(写真:shutterstock)