さらに異質なのが6階だ。国内初出店となる任天堂の「Nintendo TOKYO」には、マリオやゼルダなど人気ゲームキャラクターのグッズなどが並ぶ。家族の呼び込みが期待できる「ポケモンセンター」に加え、人気アニメや漫画のフィギュアを扱うTokyo Otaku Mode (米デラウェア州)の売り場も入り、かつて漫画やアニメ関連の売り場があった渋谷パルコの特長を際立たせた。

国内初出店となる「Nintendo TOKYO」
国内初出店となる「Nintendo TOKYO」

 訪日外国人向けには、英語、中国語、韓国語、タイ語を音声認識できるインフォメーションシステムを採用。パスポートを読み取るだけで自動で免税書類を作成できるシステムも取り入れた。

 ファッション好きからガジェット好き、サブカル層、家族層、外国人客までを狙った全方位的な店作りは、他の商業施設と比べて駅から遠い立地の不利をどう克服するかに頭を悩ませた結果だ。牧山社長は「パルコは渋谷のへそ」と強調するが、11月1日に渋谷スクランブルスクエアが開業するなど、渋谷駅周辺では再開発が進んでいる。

 一方で、アパレル不況が叫ばれる今、得意としていたファッションによる誘客には限界がある。わざわざ坂を上って、せっかくだからパルコに行こうと思わせるために、多様性に解を求めた形だ。パルコ関係者は「正直、もう若者だけをターゲットにしていない」と明かす。あえて的を絞らない渋谷パルコの全方位作戦は吉と出るか。

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