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 民泊最大手の米エアビーアンドビーは11月18日、国際オリンピック委員会(IOC)の最上位スポンサーになると発表した。2020年の東京五輪・パラリンピックを含む28年までの夏季五輪と冬季五輪の5大会を対象に、大会期間中の公式宿泊先と認められる上に、五輪に関連した宣伝活動ができる。会見では明言を避けたものの、英フィナンシャル・タイムズはエアビーがスポンサー料として5億ドル(約550億円)を投じたと報じた。

 発表会は東京五輪・パラリンピックを意識してか、英ロンドンのジャパン・ハウスで開催された。会見は限られた記者だけに案内を出し、カメラマンの同行は禁止。小さな会場だったこともあるが、IOCの関係者やエアビーのホストなどを多数招いたためだ。

エアビーアンドビーのジョー・ゲビア共同創業者(右から2番目)とIOCのトーマス・バッハ会長(左から2番目)は18日、共同で記者会見に臨んだ

 会見ではまず、IOCのトーマス・バッハ会長が説明。「今後の五輪ではサステナビリティが重要だ。大会期間中のみ利用するための建設インフラを削減するなど、コストを最小化していく。エアビーアンドビーは、そのアジェンダに合っている」と語った。

 エアビーを代表して登壇したのは、ジョー・ゲビア共同創業者だ。いつものカジュアルな服装とは違い、スーツに革靴というフォーマルなスタイルで現れた。「(エアビーは)五輪など大きなイベントでの宿泊施設として確かな実績がある。IOCとの公式パートナーシップ契約は持続可能性への配慮をさらに高める」と話した。

 確かに2016年のリオジャネイロ大会でもエアビーは多くの人に利用された。大会期間中の利用者は約8万5000人に上ったという。今年のラグビーワールドカップ期間中の開催地での利用者は、前年の同期間に比べ2倍以上の37万人だったという。宿泊施設不足の解消に一役買ったようだ。

 既に大きなイベントで活用されているにもかかわらず、なぜ五輪の公式スポンサーになるのだろうか。ゲビア共同創業者は、「これまでは公式に潜在的なホストを開拓することができなかったが、それができるようになる」と説明する。