アイリスオーヤマは11月13日、1年前から試験販売していたテレビについて、本格販売を始めると発表した。家電量販店を主な販売場所とするパナソニックや日立製作所といった大手家電メーカーとは対照的に、アイリスは家電量販店に加え、ホームセンターでも販売する。もともと生活用品メーカーからスタートしたアイリスは、ホームセンターを主な販売場所としてきた歴史がある。家電量販店以上に来客頻度が高いと言われるホームセンターで、テレビ需要を掘り起こす試みだ。

アイリスオーヤマがテレビの本格販売を発表した
アイリスオーヤマがテレビの本格販売を発表した

 「私も最初はホームセンターで売れるとは思わなかった。しかし、売り場を演出し、画面のきれいさやお手ごろ価格であることを説明すると、良さを理解していただけることが分かった」

 11月13日、東京都内で開かれた発表会でアイリスの石垣達也・家電事業部統括事業部長はこう話した。アイリスは同20日から、音声操作ができる7機種の4K対応の液晶テレビを発売する。同社の場合、テレビの販売場所として、家電量販店に加え、ホームセンターがあるのが特徴だ。アイリスは、かねてホームセンターの売り場に特設の家電コーナーを設けてきた。洗濯機や冷蔵庫といった白物家電はすでに販売しているが、今回、そのラインアップにテレビが加わる。

 アイリスは、ホームセンターで、新生活に必要な生活用品や家電を一括して買ってもらう「まるごと販売」を推し進める。「収納ケースや物干しざお、本棚、ソファ、テレビボードなどに加えて、家電も購入してもらいたい」とアイリスの別の担当者は話す。全体としても価格が低下してきたテレビをホームセンターの売り場に置き、生活用品の一部として購入を促す。

 もともと生活用品メーカーであるアイリスは、ホームセンターと「持ちつ持たれつの関係」を築いてきた。テレビや洗濯機など家電販売は、減少傾向にあるホームセンターの販売額を後押しする意味もある。実際、音声操作機能が付いてないシリーズを展開した、この1年の試験販売では、ネット通販と合わせて約10万台を出荷したという。

 アイリスが発売するテレビのブランド名は「LUCA(ルカ)」。特徴は、スマートスピーカーなしで音声操作ができる点だ。初期の設定も要らない。電源のオンオフや、音量、チャンネル変更といった主な機能は、音声操作できる。例えば、電源を入れたいときには「ねえ、ルカ。電源をつけて」と言うと、スイッチが入る。アイリスは「リモコンがなくなったり、料理などで両手が塞がっていたりしても、音声操作で対応できる。最初に設定しなければならないといった小さなストレスも解消できる」と強調する。

 既存の家電メーカーがターゲットとする市場において、その間隙を突いてきたアイリス。日本の大手が家電を縮小する一方で、アイリスは家電販売の事業拡大で売上高を伸ばしてきた。アイリスの担当者は、テレビの試験販売の状況について、その好調ぶりを「びっくりした」とも振り返る。日本ではテレビ事業で多くのメーカーが苦戦を強いられた。数々の既存市場で間隙を突く形で成長してきたアイリスが、今回、独自戦略でテレビにも挑戦することになる。

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12/15ウェビナー開催、「外食を救うのは誰か」第1回――すかいらーく創業者の横川氏が登壇

 新型コロナウイルスの感染拡大から3年目となり、外食店に客足が戻りつつあります。一方、大手チェーンが相次ぎ店舗閉鎖を決定するなど、外食産業の苦境に終わりは見えません。どうすれば活気を取り戻せるのか、幅広い取材を通じて課題を解剖したのが、書籍『外食を救うのは誰か』です。
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■日程:12月15日(木)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「安売りが外食苦境の根源だ」ファミレスをつくった男が激白
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■モデレーター:鷲尾龍一(日経ビジネス記者)
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