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 11月1日朝、フランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」を積んだ航空便が羽田空港に到着した。今年の解禁日は11月21日。日本への輸入量は2013年以降、7年連続の前年割れになるとみられるものの、「イベントとして定着したことに加え、ワイン愛好家は毎年どんな味か確認している」(メルシャン)など底堅い需要がある。

2019年のボージョレ・ヌーボーが到着した

 ボージョレ・ヌーボーはフランスのボージョレ地区でその年に生産されたワイン。11月の第3木曜日に販売と消費が解禁されるため、今年は21日となる。1日午前6時半ごろ、サントリーワインインターナショナルが扱うジョルジュ・デュブッフ社のボトル約3200本が到着した。

 バブル期には時差の関係で「世界一早い解禁日」と銘打ったイベントが開かれるなど一大ブームになったボージョレ・ヌーボー。バブル崩壊後、下火になったが、「過去100年で最高の出来」とされた03年の翌04年に104万ケースを記録。その後、03年よりも出来が良く「21世紀最高」と評された11年の翌年の12年に、輸入量は再び増え、74万ケース(メルシャン調べ)となった。

 その後はまた前年割れが続き、撤退する企業も出た。キッコーマンは、17年を最後にボージョレ・ヌーボーの輸入をやめ、現在は日本産のワインやより付加価値の高い輸入ワインにシフトしている。

 メルシャンは、今年の輸入量は40万ケース前後と前年比2割減程度と予測する。一方で、「ロゼに限ると自社計画では25%増える見通し」(メルシャン)という。サントリーも全体での輸入量は前年比9%減るが、今年新たに同じブドウを使ったスパークリングワインの取り扱いを始める。バリエーションを増やして需要を喚起する。

 サントリーによると、今年のボージョレは「イチゴやラズベリーのような赤い果実をそのままかじったようなピュアでフレッシュな味わい」という。

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