2050年までに温暖化ガス(GHG)排出量を実質ゼロとする目標を打ち出した三菱ケミカルホールディングス(HD)。ジョンマーク・ギルソン社長は、目標達成には国による電源構成の見直しなど外部環境の整備が欠かせないと指摘する。日本政府のカーボンニュートラル目標はどこまで本気なのか――。化学大手のトップは政府の覚悟を問うている。

 「非常に険しく曲がりくねった道だが、カーボンニュートラル達成への道筋には成長の機会がある」。10月20日、カーボンニュートラルをテーマに開いたオンライン講演会「The KAITEKI FORUM 2021」の冒頭、ギルソン氏はこう述べた。

 三菱ケミカルHDは2050年のGHG排出量実質ゼロに加え、30年度までにグローバルで19年度比29%削減する中間目標も掲げた。中核事業会社の三菱ケミカルはグローバルで19年度比32%以上減らす。日本政府の「30年度までに46%削減」という中間目標と同様に基準を13年度に置くと、同社の30年度までの国内削減率は43%以上となる。

「原子力が唯一の方法」

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